今回のベータリリースでは日本語版をはじめ各国語バージョンが用意されており、いよいよ公開に近いFirefox 3の容貌を一般のユーザーも体験できるようになっています。
今回リリースされたベータ1日本語版は、こちらのサイトで表示されるディレクトリからOSプラットフォームを選択→”ja”をクリックし、表示される各ファイルをダウンロードすることにより入手可能です。
Windows用日本語版なら、win32→ja→Firefox Setup 3.0 Beta 1.exeをダウンロードします。
ダウンロードされたセットアップファイルをダブルクリックすればインストールが開始されます。
このあたりは今まで通りでなんら迷うことは無いでしょう。
セットアップフォルダは2.×を利用中のユーザーでも3.0専用フォルダにインストールされ、別途アンインストールなどが可能ですが、プロファイルは現在利用中のものが自動的に使用されます。
インストールが完了し、起動してみると初回に現在2.×系にインストールされているアドオンの互換性が確認されますが、ごらんの通りほとんどの拡張機能、テーマはまだ利用できません。
当方の環境で動作が確認できたのはGmarksとNoScriptだけです。
とりあえずほぼ裸の状態で無事起動。インターフェースはほぼ見慣れた状態です。
プロファイルが共用のため、2.0系で行ったuserChrome.cssの編集などがそのまま適用されていますので皆さんがインストールした状態とは若干違うかもしれません。
アドオンが無いせいか起動時のメモリ使用量はこんなものです。
大きな変化はあまり見受けられない今回のベータ1ですが、あちこちメニューを開いてみると大小の変更を見つけることができます。
今回明らかな違いが目に付くのはブックマーク関連のダイアログや設定画面です。
■SQLite管理による新しいブックマークの管理
従来の”ブックマークの管理”が大きく変化し、3ペインに分けられ、非常に管理がしやすい仕様となっています。
今までには無かったサイトプレビューや、タグの付与などが追加されているのが確認できます。
また、ブックマークの復元なども日付指定で行えるようになっています。
移動やフォルダの作成などもかなり行いやすそうです。
ブックマークの追加ダイアログもタグ付け可能な新しいものになっています。
■ワンクリックでブックマークツールバーの「Places」フォルダにブックマーク。
アドレスバー横の☆マークをクリックすることにより、そのサイトをブックマークツールバーにデフォルトで用意されている「Places」フォルダにブックマークできます。再度☆をクリックすれば通常のブックマークにも登録が可能です。
■検索窓が付いたダウンロードウィンドウ
従来のウィンドウとはメージが若干異なり、ダウンロード履歴の検索が行えるようになっています。
■サイトの検証が容易に。
アドレスバーのFaviconをクリックすることにより、サイトの情報が表示できます、”詳細の表示”リンクからさらに細かい情報ウィンドウを開くことができます。
■新しいパスワードマネージャ
パスワードを記憶する際のダイアログがページ上部にバー表示されるようになりました。
■空白ページ表記が(タイトルなし)から(無題)に。
■オプション画面に”アプリケーション”追加
オプションの項目に”アプリケーション”が追加され、各ファイルの取り扱いなどの指定が簡単に行えるようになっています。
■クラッシュレポータ
Firefoxが異常終了した際は、新たにクラッシュレポータというダイアログが開くようになっています。
その他にもフィッシングサイトへのアクセス制限や、危険なサイトへのアクセス警告、安全でないアドオンの導入禁止などセキュリティ面でもあらゆる向上が盛り込まれています。
まだまだ他にも細かい点で変化があったのかもしれませんが、これらが外観も含めて正式版でどのように作り込まれていくのかが楽しみです。
見た目はともかく、ブラウジング速度の向上は明らかに見受けられます、今までのようにワンクッションあったようなページもスムーズに表示されるようになったのは、アドオンがほぼ無い状態だからという理由だけでは無く、やはりアナウンス通りの動作・ブラウジング速度向上による改良が大きいのでしょう。Gecko 1.9の真価発揮といったところでしょうか。
今回のベータ版は、例のごとくあくまでもテストバージョンという性質を持ったものですが、当方の環境では同じプロファイルを利用した試用でも従来の2.0.0.9に悪影響を与えることもなく、快適に試用できました。
いち早く3.0の世界を味わいたい方は自己責任にてご利用ください。
追記:今回のテストは2.0.0.9で使っていた複数のプロファイルのうちの一つを利用して行いましたが、各種操作をすることによって元のプロファイルの中身が変わる、または環境が壊れるのが不安な方はテスト用のプロファイルを一つ作っておけばいいでしょう。
新規プロファイルの作成についてはこちらに関連記事がありますので参考にしてください。
Windowsの場合、新規プロファイルを作成し、”ファイル名を指定して実行”部分にfirefox.exe -ProfileManagerと入力してOKをクリックすればプロファイルの選択画面が表示されます、そこでテスト用のプロファイルを選択して”今後このプロファイルを使う”のチェックを外しておけば2.×系起動時にも同様にプロファイルの選択画面が表示され、今までのプロファイルを使うことができます。
ダウンロード:Firefox 3.0 b1
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