
最近人気のLinuxディストリビューションといえば「Ubuntu」ですね。
先日アップグレードされたバージョン7.10は、WindowsのファイルシステムであるNTFSへの書き込みもできるようになり、Windowsとデュアルブートで使うユーザーにはさらに便利になりました。
Ubuntuを利用する際のブラウザといえばやはりFirefoxですが、今回はWindowsで作り上げたFirefox環境をUbuntuでそのまま利用できるようにしてみましょう。
この設定は、上に書いたようにUbuntuでNTFSの読み書きができるようになったことにより実現できるようになりました。
作業は全てUbuntu上で行います。
1.Ubuntuにログインして端末(ターミナル)を開き、firefox -profilemanager(またはfirefox -P)と入力します。*Pは半角大文字で。

2.Windows版(ユーザープロファイルの選択)とおなじように英語でプロファイルマネージャが開きますので、”Create Profile”ボタンをクリックします。

3.新規プロファイル作成ウィザードが開始されますので”Next”をクリックします。

今回はすでに存在するWindowsのプロファイルを利用しますので、わかりやすい名前を付けてから”Choose Folder”をクリックします。

4.プロファイルを選択する窓が開きますので、ファイルシステムの下にあるWindowsのパーティション(sda2など、またはドライブにラベルを付けている場合はラベル名です。)をクリックし、いつものようにFirefoxのプロファイルフォルダにたどり着きましょう。

通常インストールの場合、Windows XPの場合以下の場所にプロファイルが格納されています。
C:\Documents and Settings\[ユーザー名]\Application Data\Mozilla\Firefox\Profiles\[ランダムな8文字の英数字].default
Windows用のプロファイルを見つけたら右下部の”Open”ボタンをクリックします。
この場所にこの名称でプロファイルを作成します・・という画面が表示されますので、”Finish”ボタンをクリックします。

プロファイルが一つ追加されました。
ここで、”Don’t ask at startup”にチェックを入れておけば次回から起動時に確認無くWindows上のプロファイルを使ってFirefoxが起動します。

もちろん、再度端末でfirefox -profilemanager(またはfirefox -P)を入力してやれば、Ubuntu上のデフォルトプロファイルでも利用可能ですので用途に応じて切り替えてください。
注意点としては、UbuntuでWindowsプロファイルを使わなくなったからといって、Ubuntu上でこの作成したプロファイルを削除(Delete Profile)してはいけないということです。
ここで削除してしまうと当然ながらWindows上のプロファイルの削除が始まりますので、Windows環境に戻った際にFirefoxが元の環境で使えなくなります。
こういったことも含めて、プロファイルを共有して使う場合はこまめにバックアップを取っておいたほうがベストでしょう。
いつもの作業はWindowsだけど、たまにUbuntuも利用するという方にお奨めのプロファイル同期方法です。
*ちなみに、この作業はThunderbirdでも同様のことができますので、メール関係もWindows環境と同じものを使いたい方はやってみてください。
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