本来は安全な通信のための中継サーバーを指すのですが、一般的には掲示板書き込みで身元を隠すなどの利用法として認知されているようです。
串を通す理由はいろいろありますが、悪質なサイトやアダルトサイトの閲覧を出来なくしたり、アクセス情報を読み取られなくすることにあります。
Proxy経由でサイトを閲覧する際は、専用のソフトウェアが必要だったり、アクセスしたいアドレスにサーバー名を加えて記述するなどの必要がありますが、Firefox用拡張機能「ProxySel」を使えば、ワンタッチで世界中にあるProxyサーバーを切り替えたりProxyのON・OFFを行うことができます。
「ProxySel」をインストールしたら、ツールバーに専用のパネルが追加されます。
デフォルトでは見本のサーバー名が一つあるだけですので、まずはサーバーの登録を行いましょう。
「Proxy list」や「Checked Proxy Lists」で使えるサーバーを検索します。
Proxy listのほうは、条件を入力して検索し、”Download proxy list in *.txt format”という部分にあるダウンロードリンクをクリックすればテキスト形式でサーバーリストをダウンロードできます。
条件を入力しなくてもダウンロードは可能ですが、Webブラウジングに利用するのならPort:部分で80を選択しておけばいいでしょう。
Checked Proxy Listsは、あらかじめリスト一覧ファイルが用意されていますので適当にダウンロードしてください。
テキスト(またはCSV)ファイルをダウンロードしたら、ツールバーのProxySelをクリックし、Import-Export Proxylist→AllTypesにチェック→Inport File→”and overwrite Proxylist”(一覧の上書き)を選択してダウンロードしたファイルを指定すれば一覧にリストがインポートされます。
上書きでは無く、追加する場合は”and append to Proxylist”を選択してください。
*串はすぐに使えなくなったりして、上記検索サイトでも随時更新されています、したがって基本的に上書きインポートでいいと思います。
リストを追加したらいよいよ串を通してのブラウジングです。
サーバー名が表示されている右のコンピュータの絵のボタンをクリックしてください。ボタン内の画像が赤に変わり、串を通して通信していることを示します。
また、ステータスバーには現在接続中のProxyサーバーアドレスが表示されます。
効果を確認するには、IPアドレスやアクセス情報を確認できる「確認くん」のようなサイトにアクセスしてみればわかりやすいでしょう。
機能をオフにしてノーマルな状態で確認くんにアクセスすると以下のような結果が表示されます。
機能をONにして串を通せば以下のように情報が変化します。
現在接続している場所(現IP)と、現在接続している場所(元IP)部分が変わっており、現IPがプロキシサーバーになっているのが確認できます。
また、接続業者などが判明するクライアントホスト名が非表示になっているのも確認できます。
Proxyサーバーを介したアクセスは、サーバーが日常的に変動しますし、サーバーによっては接続が非常に重く使い物にならない場合もあります。そういった時のためにリストは★印でレーティングできる機能も付いていますのでサーバーリストの整理に役立ててください。
このようにFirefoxで簡単にある程度の情報を隠す(または偽装する)ことができるとはいえ、悪用は厳禁なのはいうまでもありませんが、ワンタッチで切り換えができるというのは非常に便利です。必要な方は利用してみてください。
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