本バージョンでは、ブラウザだけでVRを体験できる「WebVR 1.1」への対応(64ビット版)をはじめ、様々なパフォーマンス向上のための改良が行われています。
すでにFirefoxをご利用の方には自動更新の提供が開始されており、ヘルプメニューよりアップデートすることが可能となっています。

Firefox 55.0での主な変更・修正点は以下の通りです。
■64ビットWindows版で「WebVR 1.1」に対応。
■Windows 10 Anniversary EditionでハードウェアVP9アクセラレーションが有効に。これにより、バッテリ寿命の延長やCPU使用率が低下しました。
なお、オプション→一般に「パフォーマンス」セクションが追加されています。
■ページの読み込み、およびタブの切り替えが高速に。
■2GBのRAMを搭載した64ビットシステムへ64ビットバージョンがデフォルトでインストールされるようになりました。
■ロケーションバーから現在検索バーで選択されている検索エンジンを使った検索が可能に。
■ロケーションバーにホストアドレスを入力すると、可能な限り[https]でアクセスするようになりました。
■ブックマーク、履歴、および同期されたタブがサイドバーで閲覧可能に。
*これにより、Omini sidebarやAll in one sidebarなどを利用している方はサイドバーが正常に動作しなくなると思います。その場合、サイドバー系のアドオンを無効化、または削除し、ツールバーカスタマイズから純正のサイドバーボタンを設置することで同じような使い方ができると思います。
■WebRTCを使用したステレオマイクをサポート。
■リーダーモードから印刷が可能に。
■OS X:カスタムキーボードショートカットを割り当てることが可能に。
■多数のタブを含むブラウジングセッションの復元を高速化。
■ウェブページのスクリーンショットを作成し、ローカル保存またはクラウドにアップロードする機能を追加。(一部テストユーザー向け)該当者のツールバーにはハサミの形をしたボタンが追加されるはずです。
■ベラルーシ語(be)ロケールの追加。
■Adobe FlashプラグインをデフォルトでClick-to-Playに設定し、Flashをhttpとhttpsのページに制限。
なお、この変更はリリースの2週間後にユーザーの5%、リリース後1か月でユーザーの25%、リリースの6週間後にユーザーの100%という具合に適用されていくようです。
■WebExtensionsのアクセス許可システムの追加。
パーミッションを必要とするアドオンインストール時、および新しいアクセス権が要求された場合の更新時表示されます 。
そのほかにもUIや開発者向け機能に関する修正などが行われています。
リリースノート(en)
今回のアップデートは割と新機能や変更点が多く、パフォーマンスの向上ははっきりと体感できるかと思います。ただし、ほとんどのアドオンには「旧式」と表示され、場合によっては正常に動作しなくなる可能性もありますのでご注意ください。
ダウンロード:Firefox 55.0(mozilla.org)
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