これにより、Thunderbird上で予定やタスクを管理する方もますます多くなってくるでしょう。
このLightningには、非常にシンプルな操作でイベントなどを追加していくことができますが、予定やタスクがどんどん増えていくと、それらを保護する必要も出てくるかと思います。
このような時は、メインメニューの「予定とTodo」→「カレンダーをエクスポート」を実行することによって、選択したカレンダーを[ics]形式で保存することができますが、複数のカレンダーがある場合は何度も操作を繰り返さなければなりませんし、形式の選択などもできないようになっています。
Lightningを常用されている方なら、もう少し踏み込んだバックアップ体制を整えておきたいものですね。
Thunderbirdに「Automatic Export」というアドオンをインストールすれば、Lightnigのカレンダーをもっと強固に保護することができるようになります。
「Automatic Export」は、Thunderbirdのカレンダーを[ical][html][csv]形式で、指定時間ごとに自動、または手動にてバックアップすることができるというものです。
アドオンをインストールしたら、まずはオプション画面を開き、バックアップ設定を行いましょう。
設定画面は「ノーマルモード」「バックアップモード」の2タブに分かれています。
ノーマルモードでは、同名のファイルが常時上書きされるようになっており、バックアップモードでは日付付きのファイルが追加されていくような保存スタイルとなります。
「ノーマルモード」では
■自動エクスポートを行う。
■自動エクスポートを実行する間隔(時・分)
■ファイルをエクスポートするパス
■エクスポートするファイル形式[ical][HTML][CSV]
■エクスポートするカレンダーの選択(全部、または[+]ボタンにて選択)
■エクスポート実行後、外部アプリケーションを起動する。
○アプリケーションパス
○パラメーター
「バックアップモード」の設定画面には、最上段に最大バックアップ数の選択項目が用意されていますので、最新何件のバックアップを保存したいか数値で指定してください。その他の項目は「ノーマルモード」と変わりません。
設定後、自動バックアップを有効にしている場合は、指定時間経過後に設定したフォルダへ指定した形式でファイルがバックアップされます。
■ノーマルモード
■バックアップモード
なお、ツールバーに追加できる2種のボタンをクリックすることで、設定した内容で手動バックアップが実行されるほか、各ボタンのメニューから自動バックアップの間隔を変更することもできます。
このように、デフォルトエクスポート機能と比べて、はるかに高機能なカレンダーバックアップが可能になるというアドオンです。
Lightningをメインカレンダーにしている方や、他のアプリでも同じカレンダーデータを利用したいという方は、インストールしておいてはいかがでしょうか。
ダウンロード:Automatic Export(Add-ons for Thunderbird)
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