こうした機能を利用することで、現在地に即した情報を入手したり、サイト上で適切なコンテンツを閲覧することなどができるわけですが、プライバシー問題が多発している今、ブラウジング中にこのような情報を提供するのを嫌うユーザーも多いと思います。
Firefoxの場合、こうしたプライバシーにかかわるのいくつの設定は、オプション画面やページ情報から変更することが可能ですが、その他多くの設定はabout:configなどから個別に設定せねばならず、設定項目を熟知していないユーザーにとってはちょっと敷居が高いと感じるかもしれません。
Firefoxに「PrivacyFox」というアドオンをインストールしておけば、このように複雑なプライバシーに関する各種設定項目を簡単に無効化、または微調整することができるようになります。
「PrivacyFox」は、インストールするだけで以下のようなプライバシーに関する設定項目を自動的に変更してくれるというものです。
■WebRTCの無効化
■WebSocketの無効化
■Send HTTP Referer Headerの無効化
■sendSecureXSiteReferrerの無効化
■dnsCacheEntries数の調整(400→100)
■Firefoxのトラッキングプロテクションを有効化
■クリップボードイベントの無効化
■コンテキストメニューを介したサイトの管理を無効化
■位置情報機能の無効化
■wi-fiによる位置情報リクエスト記録の無効化
■フォームデータの保護を無効化
■セーフブラウジングの無効化(googleに情報を送りません)
■Googleセーフブラウジングのマルウェアのチェックを無効化
■サイトによるユーザーのクリック追跡を無効化
■ディスクキャッシュの無効化
■SSL接続のキャッシュを無効化
■オフラインディスクキャッシュの無効化
■WebGLの無効化
以上のような各種設定項目を無効化、調整してくれます。
それぞれの設定は全てFirefoxのabout:configに用意されているもので、どの設定項目をどのように調整したか、それによってどうなるかというような情報は、アドオン作者のページで確認することができます。
このように、ただインストールするだけで、多数のプライバシーに関する設定を変更することができるというアドオンです。
機能の有効/無効ボタンなどが用意されていませんので、サイトによってはこれらを無効化することで必要な情報が表示されなくなる可能性もありますが、より強固にプライバシーを保護しながらブラウジングを行いたいという方は、使ってみてはいかがでしょうか。
ダウンロード:PrivacyFox(Add-ons for Firefox)[再起動不要]
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