この機能を利用することで、今いる場所を把握したり、対応サイトにアクセスして周辺のお店などを探したりすることができるわけです。
Firefoxは現在、この位置情報機能を働かせるためにGoogleのロケーションサービスを使用しており、情報を得ごとにGoogleとの通信が発生しています。
Mozillaは、この機能を利用するためにGoogleと契約を結んでいますが、2015年4月でその契約が期限となり、その後の更新は行わないことを表明しています。
これに伴い、Mozillaは位置情報機能で利用するサーバーを5月以降自社のものに置き換えるとしており、すでにFirefox 38.0(Aurora)やNightly版では新サーバーでの運用が開始されています。(正式版では38.0から採用予定)
Googleにあらゆる情報を渡すことを嫌うユーザーの中には、位置情報機能自体無効にされている方もいらっしゃると思いますが、Mozillaのサーバーに変わるのなら使ってもいいという正式版やBetaユーザーは、以下の方法でロケーションサービスのサーバーをGoogleからMozillaに変更することができます。
1.about:configを開く。
2.検索欄に[geo.wifi.uri]と入力する。
3.[geo.wifi.uri]をダブルクリックしてダイアログを表示し、記述されているGoogleのサーバー
[https://www.googleapis.com/geolocation/v1/geolocate?key=%GOOGLE_API_KEY%]を消去し、
[https://location.services.mozilla.com/v1/geolocate?key=%MOZILLA_API_KEY%]を入力してOKで閉じます。
これで今後位置情報サービスを利用する際、Googleとは通信せず、Mozillaのサーバーを利用するようになります。
Mozillaのサーバーを利用することによって取得できる情報や精度がどのように変わるのかはわかりませんが、38.0での正式変更まで待てないという方は、設定してみてはいかがでしょうか。
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