しかし、PCメールの場合、相手がメーラーに設定した表示名が優先して表示されるため、こちらがアドレス帳にどのように記載していようとも先方が設定した表示名で表示されるようになっています。
人によってはニックネームやハンドルネーム的なものを登録している場合も多く、そうした表示名では一目で誰からのメールかがわかりにくいと感じることも多いのではないでしょうか。
Thunderbirdに「Sender Name」というアドオンをインストールしておけば、この受信メールの表示名を、自分のアドレス帳に記載している名称で表示させることができるようになります。
デフォルトの場合、たとえばメーラーに[moziller]と名前を設定している方からのメッセージを受信すると、たとえこちらのアドレス帳の表示名欄に[テストさん]と記入していてもスレッドには[moziller]と表示されます。

「Sender Name」インストール後は、これが自分のアドレス帳に準じた[テストさん]でわかりやすく表示されるようになります。

オプションでは、この表示カラムを増やしたり、アドレス帳のどの属性をスレッド部に表示するのかなどを設定することができます。

たとえばカラム一覧で[新規]をクリックして表示カラムを増やし、アドレス帳の属性部で電話番号を選択すると、スレッド右端の表示カラム選択部に電話番号が表示されるようになります。
ここにチェックを入れることで、スレッド部に電話番号を表示させるなどといったことも可能です。

これにより、相手の設定にかかわらず、どの会社の誰がメッセージを送ってきたのかなどを瞬時に判別できるようになるというわけです。
オプションではその他にも、表示フォーマットの設定などができるようになっています。


このように、PCメールの表示名を簡単にカスタマイズすることができるようになるというアドオンです。
Thunderbirdのアドレス帳に多くのアイテムを登録されている方は、使ってみてはいかがでしょうか。
ダウンロード:Sender Name(Add-ons for Thunderbird)
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