この機能を使えば、文字が小さなサイトや画面からはみ出してしまうようなコンテンツを適切なサイズで閲覧することができるわけですが、デフォルトのキーやホイール操作だけではアバウトにしか調整することができないことに不満を感じている方も多いと思います。
そんなユーザーのために、Firefoxアドオンの中にはズーム機能を拡張できるものが多数あります。
今回はそんなアドオンの中から、Firefoxのツールバーや(追加した)アドオンバーなどにズーム機能をコントロールすることができるスライダやメニューを追加できる「SlyZoom」というものをご紹介したいと思います。
「SlyZoom」は、専用のスライダを左右に動かしたり、リストからズームレベルを選択するだけで、Firefoxのフルページズームレベルを変更したり、特定のページでズームレベルを指定するなどの操作を行うことができるようになるというものです。
アドオンをインストールすると、最初に以下のような画面が表示されます。
ここでツールバーやアドオンバーを指定することで、スライダを設置する場所を決めることができます。
指定した設置場所には以下のようにスライダとリストメニューが一体化したズームコントローラーが表示されるようになります。
このスライダを左に動かすとページを縮小、右に動かすと拡大できるほか、右側の▼をクリックして表示できるメニューから、任意の拡大率を選んでズームレベルを変更することができるようになるというのが基本的な機能です。
スライダ部を右クリックして表示されるメニューからは
■このアドオンついて表示。
■現在選択されているズームレベルをリストから削除。
■現在のズームレベルをマークする。
■スライダの設置場所を変更する。
■オプション設定を開く。
といった操作が可能です。
オプション画面では以下のような詳細設定が可能です。
<ズームレベル>
メニューに表示できるズームレベルをカスタマイズできます。
Add a new・・・に%の数値を入力し、[Add]ボタンを押すことで、デフォルト以外のズームレベルをユーザーの好みで追加できるほか、各レベルにマーカーを付けたり特定のレベルをデフォルトにしたりできます。
<オプション>
■ウェブサイトごとにズームレベルを記憶する。
■スライダとメニューリストの位置を入れ替える。
■サイドバーを左右に動かした際のアクションを入れ替える。
■スライダ−クリックでマークした拡大率に移動する。:この機能を有効にすると、スライダクリック時にマークした拡大率へ素早くジャンプすることができます。
たとえばこのオプションを有効にして200%にマーカーをセットし、[Threshold]を15パーセントにした場合、185パーセントと215パーセントの間の任意の場所をクリックすると、ズームレベルを200%にします。
■スライダーを動かすことでマークした拡大率に移動する。
■ドロップダウンメニューを表示する。
■ランダムなズームレベルを入力可能にする。(数値部に直接拡大率を手入力できます。)
■クイック復元を有効にする。
■ズームレベル削除時に確認する。
■設定をデフォルトに戻す際に確認する。
■既存のズームレベルに上書きする際に確認する。
以上のように、ズームレベルやアクションについて、詳細な設定を行うことができます。
このように、Firefoxのズーム機能をUIでコントロールできるようになったり、そのアクションを細かく調整することができるようになるというアドオンです。
ページズームを頻繁に行うという方は、試してみてはいかがでしょうか。
ダウンロード:SlyZoom(Add-ons for Firefox)[再起動不要]
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