この新しい検索UIは、従来のようにただ検索エンジンを切り替えて利用するだけの検索バーではなく、キーワード入力後に利用したい検索エンジンをワンクリックするだけでダイレクトに検索を実行できるというものです。
この機能はFirefox 34.0の最新Beta版に搭載されていますが、デフォルトでは有効になっていません。「one click searche」を利用してみたいというユーザーは
1.about:configを開く。
2.検索欄に[browser.search.showOneOffButtons]と入力。
3.表示された[browser.search.showOneOffButtons]をダブルクリックして値を[true]に変更する。
4.Firefoxを再起動する。
といった手順で従来の検索バーから新しい検索バーに置き換えることができます。
機能を有効にすると、検索バーには今までのように選択されている検索エンジンのファビコンではなく、単に虫眼鏡アイコンだけが表示されるようになります。
ここへキーワードを入力すると(設定で指定されているデフォルト検索エンジンからの)検索候補が表示されると同時に、下部にインストール済みの検索エンジンアイコン一覧が表示されます。
この状態でEnterキーを押すと、デフォルト検索エンジンであるGoogleで検索を実行できるほか、下部のアイコンの中から使いたい検索エンジンのアイコンをクリックすることで、ダイレクトにその検索エンジンを使った結果を参照することができるようになります。
これにより、検索エンジンを切り替えながら検索を実行したり、Googleの検索結果から他の結果へジャンプするなどといった複数ステップを経ること無く、スマートな検索が可能になるというわけです。
また、閲覧中ページ内の検索エンジンが追加可能な場合、虫眼鏡ボタンをクリックすると["検索エンジン名"を追加]と表示されるようになります。
これをクリックするだけで、Firefoxに新規検索エンジンとして追加することも可能となっています。
なお、機能を有効にすることでFirefoxオプション内に[Search]というセクションが追加され、ここから検索に関するカスタマイズができるようになっています。
ここでは
○デフォルト検索エンジンの指定
○サジェスト機能の有効/無効
○リスト内に「one click searche」(アイコン)として表示したい検索エンジンの選択
といった設定ができるようになっています。
近い将来、デフォルト検索エンジンがGoogleからYahoo!に変わる予定のFirefoxですが、このように検索プロセスやUIも積極的に変更していますので、興味のあるBetaテスターは、設定を変更してこの新しい検索UIを試してみてはいかがでしょうか。
ダウンロード:Firefox 34.0 Beta(mozilla.org)
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