しかし、多くのサムネイルが並んでいるような場合、個別にクリックしてまた元に戻るなどというような作業を繰り返すのはかなり面倒なことから、もっと簡単に画像を確認できればと感じたことがある方も少なくないのではないでしょうか。
そんな方も、Firefoxに「Imagus」というアドオンをインストールすれば、画像にマウスを乗せるだけでその画像を原寸大表示、または拡大表示することができるようになります。
「Imagus」は、TwitterやYouTubeに表示される画像、およびBing、Yahoo!などの主要検索エンジンでの画像検索結果サムネイルにマウスを乗せるだけで、ページを離れることなく原寸大の画像を表示することができるようになるというものです。
アドオンをインストールし、たとえばGoogle画像検索の結果サムネイルにマウスを乗せると、その場で原寸大の画像がポップアップ表示されるようになります。(原寸画像がリンクとして用意されていない場合は、表示されている画像を単純に拡大表示します。)
同様の効果はYouTubeの動画サムネイルなどでも有効となり、そのほかにもデフォルトで約200のメジャーサイトで画像の拡大表示ができるようになります。
また、Imagusはオプション設定を行うことで、ズーム動作に関する各種設定、ショートカットキーを使ったコントロール、サイトルールの作成などを行うことができるようになっているのが他のズーム系ツールと異なる大きな特徴となっています。
<オプション設定>
■Preferences
○特殊キー(選択可能)を押しながらマウスオーバーした時だけズームする。
○拡大画像が表示されるまでの遅延時間
○他のズームを開始するまで待機する。
○ズーム可能な要素をマークする(カーソル変更、アウトラインの表示など)
○画像をプリロードする(マウスオーバー時/ページロード時にプリロードなどから選択)
○画像を高解像度で表示する。
○マウスオーバーした画像をFirefoxの履歴に記録する。
○マウスホイールでアルバムをスクロールする。
○アルバムを周期的にスクロールする。
○キャプションを表示する。
○キャプションテキストを表示する。
○ズーム後にマウス右ボタンを:長押し/クリックでフルズームする。
○ポップアップ位置の選択(右下など・・)
○利用可能なスペースを全て使う。
○カーソルを動かすことでポップアップを移動可能にする。
■Shortcuts
ここでは様々なショートカットのカスタマイズが可能です。
ショートカットにはたてば以下のような機能が割り当てられていますが、各キー入力欄をクリックし、好みのキーを押して入れ替えることが可能です。
○Alt + Shift + D:現在のセッションとドメインで機能を一時停止。
○Alt + Shift + L:手動で画像を先読みする。
○Z+,:フルズームモードに移行(Enterで解除)
○F:利用可能なスペースをすべて使う。
○Ctrl + C:URLをコピー。
■Sieve
このアドオンが対応しているサイト(デフォルtで約200件)の一覧を表示し、ルールを書き換えるなどの作業が可能です。
[+]で新規でルールを作成したり、[−]でサイトを削除することができるほか、ルールのインポート/エクスポートなどが可能です。
■Grants
ここでは機能を使いたくないサイトをブロックリストとして登録したり、逆に特定のサイトだけで機能が働くようにするなどの記述が行えます。
このように、かなり詳細な機能設定ができる上、少し上級者向けではありますが、ユーザー自らでルールの作成などができるようになっているのが類似アドオンとの大きな違いとなっています。
画像を簡単に拡大表示したい方、従来のズームツールでは満足できなかったという方は、使ってみてはいかがでしょうか。
ダウンロード:Imagus(Add-ons for Firefox)[再起動不要]
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