この機能は非常に便利なものですが、基本的に自動で処理されるようになっており、ユーザーが個別にセッションを保存するような機能は用意されていません。
しかし、このセッションリストアがうまくうまく働かないことも考えられますし、現在開いているタブセットを手動で保存しておきたいというような場面もあるかもしれません。
デフォルトの場合、このような時にせいぜいブックマークしておく程度のことしかできず、保存作業も復元作業もあまりスマートにはいきませんが、Firefoxに「Session Exporter」というアドオンをインストールしておけば、このようなセッションの保存作業を簡単に行うことができるようになります。
「Session Exporter」は、Firefoxに保存されているセッションや現在のセッションを、HTMLファイルや特定ブックマークフォルダへユーザーが自由に保存することができるようになるというものです。
アドオンをインストールすると、ツールバーに専用のボタン が設置され、それをクリックして開くメニューから、以下のようなセッション保存作業を行うことができます。
■複数セッションファイルを(既存の)HTMLファイルへエクスポートする。
■現在のセッションをHTMLファイルとしてエクスポートする。
■複数セッションファイルを(タブの履歴も含めて)(既存の)HTMLファイルへエクスポートする。
■現在のセッションを(タブの履歴も含めて)HTMLファイルとしてエクスポートする。
■セッションファイルをブックマークとして保存する。
■現在のセッションをブックマークとして保存する。
■ブックマーク(フォルダ)として保存されたセッションをHTMLファイルとして保存する。
たとえば「現在のセッションをHTMLファイルに保存する」を実行すると、保管場所の指定ダイアログが開き、そこへ[Session_年月日_時間]という名称でHTMLファイルが作成されます。
このファイルを開くと、以下のようなスタイルでセッションの内容を参照することができます。
ファイルにはタブやグループの数が表示され、含まれている各タブはクリックして開くことができるようになっています。
タブの履歴も含めてエクスポートした場合は以下のようにリンクが階層化されるようになっています。
ブックマークとして保存する場合は、最初にフォルダ名を指定するダイアログが表示されるようになっています。
ここでフォルダ名を入力し、OKをクリックすれば、以下のようなスタイルでセッションがブックマークとして保存されます。
オプション設定では、インプット(既存のHTMLファイルへエクスポートする場合)、エクスポート用の初期フォルダの指定ができるほか
■シングルセッションエクスポート時に重複タブを除外する。
■複数セッションエクスポート時に重複タブを除外する。
■除外されたタブを記録し、コンソールに表示する。
■ファイルに重複タブが含まれている場合、表示セクションを分ける。
■ブックマークとして保存時に重複タブが含まれている場合、フォルダを分ける。
といった動作設定を行うことができます。
このように、非常に簡単な操作で、ユーザーが好きなときにセッションを保存することができるようになるというアドオンです。
タブセットを再利用する必要がある方は、使ってみてはいかがでしょうか。
ダウンロード:Session Exporter(Add-ons for Firefox)
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