これにより、タブの状態を簡単に再現することができるわけですが、この機能は非常に簡素なもので、復元以上の作業や編集などはできないようになっています。
このようなことから、もっと高度なセッション管理を行いたいというユーザーの中には、「セッションマネージャ」などのアドオンを導入して、うまくセッションを管理されていると思います。
今回は、そんなセッション管理系アドオンの中から、開いているセッションを複数保存したり、後から簡単に開き直すことができるようになる「Session box」というアドオンをご紹介したいと思います。
「Session box」は、専用の管理画面で現在のセッションを素早く保存し、それらをワンタッチでウィンドウに再現したり、PC間で共有することができるようになるというものです。
アドオンをインストールすると、ツールバーに専用のボタン が設置されます。
このボタンをクリックすると、新規タブにセッション管理画面が表示されます。
この画面には、現在開いているタブ一覧が表示されるようになっています。(複数ウィンドウを開いている場合は、各ウィンドウごとにリスト表示されます。)
タブ一覧上部には各ツールボタンが並んでおり、これらをクリックすることで(ボタン左から)「セッションを各ウィンドウごとに復元する」「セッションを一つのウィンドウにまとめて復元する」「全セッションをこのウィンドウに復元する」といった操作を行うことができます。
右端の保存ボタンをクリックすれば、現在表示されているセッションを名前を付けて保存することができ、左サイド部に表示される保存済みリスト一覧をクリックすることでいつでもそのセットを呼び出すことができます。
*左サイド部には、「現在のセッション」「最後のセッション」「保存したセッション」が表示されます。
メニューバー右側のボタンからは、「ページタイトル下にURLを表示」「URL表示を隠す」「セッションの編集」といった操作が可能です。
編集ボタン以下のメニューでは、保存セッション名の変更やアイテムの並べ替え、削除などの操作を行えます。
画面右上のボタンでは、(セッションを)「ファイルとしてエクスポート」「インポート」「オプション設定へのアクセス」「パワーオフ」などが可能です。
<オプション設定>
■アカウント:Googleアカウントでログインすることでアカウント設定ができるようになっており、これを行うことでセッションの共有などが可能です。
■設定
○セッション表示数
○保存セッション表示数
○重複タブを表示しない
○タブ保存時に名前を付けるかどうか尋ねる
○administrativeリンクを斜体で表示する
○自動同期を有効にする
○リンクを[現在のタブ][新規タブ][新規バックグラウンドタブ]で開く
■パワーオフ:パワーオフ時は、セッションへのアクセスにパスワードが必要となりますが、そのパスワードを設定できます。
■ホットキー:各ショートカットキー一覧を表示できます。
以上のように、デフォルトのセッション管理では用意されていない様々なセッションの保存、編集、管理を行うことができるようになるというアドオンです。
セッションを任意に保存したり、好みのセットを素早く開きたいというような方は、使ってみてはいかがでしょうか。
ダウンロード:Session box(Add-ons for Firefox)[再起動不要]
<関連記事>
■Firefoxのセッションを高度に管理できるアドオン「Session Manager」
■Firefoxのセッション履歴保存方法を変更してメモリ消費を抑える方法。
■開いているタブセット(セッション)をブックマークのように保存できるFirefoxアドオン「Save Session」
■Firefoxのセッション履歴をツリーやサムネイルで表示できるアドオン「History Tree」
■複数のユーザーでFirefoxのブラウジングセッションを共有することができるアドオン「Mockingbird」
■セッション管理拡張機能「SessionPage」