こうした情報はメッセージのヘッダに記述されており、受信者はこれを受け入れるしかありませんが、似たようなタイトルばかりだったりすると、どのメッセージがどんな内容だったのかがわかりにくくなったりすることがあります。
受信ボックスにこのようなメッセージが貯まってくると、判別したり並べ替えたりするときに混乱してしまう可能性があります。
こんな時、タイトルなどをこちらで書き換えることができれば、整理が捗るかもしれませんね。
そんな機能をThunderbirdに与えてくれるアドオンが「Header Tools Lite」です。
「Header Tools Lite」は、ユーザーが受信したメッセージのタイトルや送信者名などのヘッダ情報を自由に書き換え、スレッドを整理することができるようになるというアドオンです。
アドオンをインストールすると、メニューバーの[メッセージ]、またはスレッド選択時のコンテキストメニュー内に[Header ToolsLite]という項目が追加されます。
このメニュー以下にある[ヘッダ情報の変更]をクリックすると、ヘッダ情報の編集ダイアログが開くようになっています。
このダイアログ内では、件名や受信日時、送受信者、メッセージIDなど様々な情報を自由に書き換えることができるようになっています。
たとえば上の見本を以下のように書き換えると...
スレッドやヘッダの表示も変更されるというわけです。
これにより、表示を自分が判別しやすいような表記にして並べ替えたり、メーリングリストのスレッドを整理するようなことができます。
また、メニューから[ソース編集]を選択すると以下のようなウィンドウを開くことができるようになっており、ここでさらに高度な情報の編集を行うことも可能です。
*実行すると表示される注意書きダイアログの通り、初心者の方は慎重に作業してください。
オプション設定では、オリジナルメッセージをゴミ箱に入れるようにしたり、ショートカットキーの指定を行うことができます。
このように、ヘッダ情報を自在に変更することで、スレッドの整理などが簡単にできるようになるというアドオンです。
大量のメッセージを編集するのは大変ですが、なんだかわからないタイトルのスレッドが並んでいるような方は、このようなアドオンで整理してみてはいかがでしょうか。
ダウンロード:Header Tools Lite(Add-ons for Thunderbird)
<関連記事>
■Thunderbird 3.0のヘッダをコンパクトに表示するアドオン「CompactHeader」
■Thunderbirdのヘッダ情報にユーザーエージェントを表示する方法。
■Thunderbirdのヘッダ部にメッセージスレッドをグラフィック表示できるアドオン「ThreadVis」
■Thunderbirdのヘッダ部にメッセージの発信国を表示できるアドオン「Country Lookup」