多くのメッセージを受信した場合、このように優先順位を付けるようなことはよくあることですが、後で返信しようと思っていたメッセージが、次々に受信するメッセージの中に埋もれてしまい、うっかり期日までに返信するのを忘れてしまったという経験をされた方も多いと思います。
Thunderbirdには、メッセージにタグを付けたりスターを付けるような機能が備わっており、要返信メッセージにはこのようなマークを付けるという場合もあると思いますが、重要なメッセージならきちんと「予定」として登録し、いつでも参照できるようにしておきたものですね。
手作業でこのような返信予定を作成していくのは非常に面倒なものですが、Thunderbirdに「Reply Monitor」というアドオンをインストールしておくことで、要返信メッセージに対して期限を付け、それをLightningのカレンダーに予定として登録することができるようになります。
「Reply Monitor」をインストールすると、ツールバーカスタマイズにより3つのボタンが設置できるようになります。
予定として登録したい要返信メッセージを選択し、このボタン群の中の[+]ボタンをクリックすると、返信期限を指定できるカレンダーがポップアップ表示されます。
このカレンダーで返信期日をクリックして[Save]ボタンを押せば、Lightningカレンダー内にそのメッセージへの返信が予定として登録されます。
予定は[メッセージの件名 is.....]というタイトルで終日予定として登録されるようになっており、通知もセットされるようになってます。
もちろん日本語でも問題無く登録可能で、通常予定と同じく時間の指定や通知時刻の編集なども可能です。
返信予定として登録されたメッセージのヘッダには、その旨が記述され、[Show replies]ボタンを押すことで予定を新規タブ内で一覧表示することができます。
*虫眼鏡ボタンをクリックすることでも予定として登録された要返信メッセージを一覧表示することができます。

なお、登録済みメッセージを選択した場合、ツールバーの[+]ボタンが[-]に変化し、これをクリックすることでカレンダーから予定を削除することができるほか、緑のボタンをクリックすることでカレンダーを表示し、登録済みの期限を変更することができます。
*これらの登録、削除、一覧表示などの操作はコンテキストメニューからも可能です。
*コンテキストメニューからは、リマインダの送信も可能です。
オプション設定では

■機能を有効にする。
■カレンダーにイベントとして登録する。
■Cc:を含む。
■Bcc:を含む。
■定型文を含むメッセージを自動的に登録する。
オプション下部の空白部に特定のフレーズを1行ごとに記述しておけば、件名やタイトルにそのフレーズが含まれたメッセージを受信すると同時に、翌日のイベントとしてカレンダーに自動で登録されます。
このように、整理しにくく忘れがちな「あとで返信」メッセージをイベントとして登録し、簡単に管理することができるようになるというアドオンです。
受信メッセージを分類してさばくことが多いという方は、使ってみてはいかがでしょうか。
ダウンロード:Reply Monitor(Add-ons for Thunderbird)
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