こうしたサービスを利用すれば、モバイルで撮影した写真をPCへ送ったり、パソコンで閲覧したURLをモバイルへ送るなどといったことが簡単にできるようになり、情報やデータをどこからでも参照することができるようになります。
今回はそんなサービスの中から、Firefoxを使ってモバイルとPCでデータの送受信を行うことができる「Pushbullet」をご紹介したいと思います。
「Pushbullet」は、Android端末やiOS端末のデータをFirefoxやGoogle Chrome、およびWindowsアプリ(Beta版)を使ってPCと送受信することができるというサービスです。
Firefoxをご利用の方なら、専用のアドオンをインストールしておくことで、閲覧中のURLや選択テキスト、画像などをFirefoxからモバイル端末に送ったり、モバイル端末から送られたデータをFirefoxから簡単に閲覧することができるようになります。
Firefoxに「Pushbullet」をインストールすると、ツールバーに専用のボタン
このボタンをクリックすると以下のようなポップアップが開きますので、まずはここで[Sign in]をクリックし、サービスの利用ができるようにしておく必要があります。
本サービスはGoogleアカウントで利用することができるようになっており、[Sign in]をクリックして表示される画面でGoogleアカウントによるログインを行い、アクセスを許可すれば使い始めることができます。
*サインインが正常に完了すると、以下のようなコントロール画面(ユーザーページ)が新規タブで開きます。

次にモバイル端末にも[Pushbullet]アプリをインストールし、同じようにGoogleアカウントでサインインすれば準備は完了です。
Firefoxからモバイル端末に直接送信できる情報は、ページURL、リンクURL選択テキストなどとなっています。
たとえばリンクコンテキストメニュー、またはページコンテキストメニューから、[Pushbullet]以下の[端末名]をクリックすることで、リンクURLやページURLを端末へすぐに送信することができます。

また、サインイン後のポップアップ画面内からは

■リンク(自由入力)
■ノート(自由入力)
■住所
■リスト
■ファイル
を送信することが可能となっています。
*ファイルの場合はこの窓から送信することはできず、[Go to Pushbullet.com to send files →]をクリックして表示されるコントロール画面にてローカルファイルを参照しなければなりません。
プッシュされた情報は瞬時にモバイル端末に送られます。
■iPhoneでプッシュ受信した例

■受信ファイルリスト

*住所情報を送った場合は、端末で受信した項目をクリックすれば、端末内のマップを使ってすぐに該当住所を開くことが可能です。
モバイル端末からデータを送信する場合は、画面右下の送信ボタンをタップし、送信したいファイルタイプを選択します。
たとえばiPhone内の画像をPCに送りたい場合、[Photo]を選択し、カメラマークをタップしてライブラリから写真を選び、To:で送りたいデバイス(今回の見本ではFirefox)を選択して[Push it!]をタップすれば送信されます。

PC側でデータを受信するとデスクトップに通知が表示されます。
通知内のタイトルをクリックするか、ポップアップパネル内の[View Pushes]をクリックするとコントロール画面が開き、送られてきたテキストや画像を参照することができます。

このように、アドオンや拡張機能がインストールされたブラウザを使って、PCとモバイルデバイス間でファイルの送受信などが簡単にできるようになるというものです。
FirefoxとiPhoneだけでなく、Google ChromeやAndroid端末など、あらゆる環境で相互にデータのやり取りができるようになりますので、こうしたデバイスをご利用の方は、使ってみてはいかがでしょうか。
ダウンロード:Pushbullet(Add-ons for Firefox)[再起動不要]
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