こうしたトラッキングはソーシャルボタンやウィジェットの追加、広告の掲載、アクセス解析コードの設置などによって行われることが多く、ユーザーはこうしたトラッキングコードが含まれたサイトにアクセスすることで、匿名とはいえ多くの情報を提供することになってしまいます。
また、こうしたコードはサイトのパフォーマンスを低下させることもあり、利便性を失わないのであればできるだけブロックしたいという方も多いのではないでしょうか。
Firefoxアドオンの中には、こうしたウェブサイトの追跡をブロックすることができるアドオンが多数あり、セキュリティやプライバシーが気になる方は、こうしたアドオンを使って自己防衛することができます。
今回は、そんなアドオンの中から、インストールするだけでウェブサイトの追跡をブロックし、専用パネル内で様々な操作を行うことができる「Disconnect」というものをご紹介したいと思います。
「Disconnect」をインストールすると、ツールバーに専用のボタンが設置されます。
デフォルトの場合、サイトに含まれているトラッキングを自動的にブロックし、その件数がボタンに表示
ボタンをクリックすると専用のパネルが開き、ここでブロックの詳細を確認したり、以下のように様々なコントロールを行うことができます。
■共通のトラッキング:パネル上部にはFacebook、Google、Twitterの各トラッキング件数がボタン表示されるようになっています。
それぞれのボタンをクリックすると表示がグレーとなり、サービスのブロックを一括解除することができます。これにより、ワンタッチでGoogleの広告だけを表示するようにしたり、Twitterボタンを表示させることが可能です。
■その他のトラッキング:共通トラッキングバー以下には、広告、アクセス解析、ソーシャル、コンテンツなど、各種目別のトラッキング項目が表示されます。
緑の表示はブロック済み、グレーの表示はブロックされていないことを示しており、それぞれをクリックすれば、その種目に含まれているトラッキングを確認することができます。
項目を開いて表示されるトラッキング名横のチェックボックスにチェックすることで、個別にブロック、ブロック解除を行うことができます。
■その他のオプション:このセクションでは、以下のような操作が可能です。
○サイトをホワイトリスト/ブラックリストに登録する:クリックすることで、現在表示しているサイトをホワイトリストに入れ、全てのトラッキングを受け入れるようにしたり、逆の操作が可能です。
○トラッキングの可視化:クリックすると、トラッキングの状態をサークルイメージで表示できます。
○安全なWi-fi:チェックを入れておけば、Wi-fi環境での通信を暗号化し、安全なブラウジングを行うことができるようになります。
○カウンタの表示:ツールバーボタンのブロック件数を表示/非表示にできます。
■ダッシュボード:これらブロックによってページの表示時間がどれだけ短縮できたか、どれだけの帯域を節約できたか、安全なリクエストは何件あったかをグラフで表示してくれます。
このように、単にインストールするだけで様々な追跡を防止し、クリーンで安全なブラウジングを行うことができるようになるというアドオンです。
類似アドオンに比べて情報表示や操作も非常にシンプルで、機能も申し分ないアドオンですので、ブラウジング時のセキュリティやプライバシーが気になるという方は、導入してみてはいかがでしょうか。
ダウンロード:Disconnect(Add-ons for Firefox)
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