「グローバル検索バー」は全メッセージを対象に検索を行い、その結果を一つのタブでレポートしてくれるようになっており、クイックフィルタ機能では件名やメッセージの状態によって表示を絞り込むことができるという特徴があります。
このように、両者それぞれ良い点があるわけですが、ユーザーの中にはこのように2つの検索機能があるのがややこしい、バーが2つあるのは邪魔だと感じている方もいらっしゃるかもしれません。
そんな方は、Thunderbirdに「Unified Search」というアドオンをインストールすることで、2つの検索バーを統合して、目的に応じたスマートなメッセージ検索を行うことができるようになります。
「Unified Search」をインストールすると、ツールバーカスタマイズに「Unified Search」というバーが表示されますので、これをツールバーの任意の場所へドラッグ&ドロップして設置すれば準備は完了です。
デフォルトの場合、このバーにキーワードを入力するとクイックフィルタバーがポップアップ表示されるようになっており、このバーの条件ボタンをクリックすることで、いつものようにクイックフィルタを使った絞り込み検索を行うことができるようになります。

キーワード入力後、Ctrl+Enterキーを押せばそのままグローバル検索が開始されるようになっており、必要に応じて両者を使い分けることができるようになります。

バー右側にはオプションボタンが用意されており、これらをクリックすることで以下のような機能切り替えが可能です。(ボタン左から)
○フォルダを切り替えても現在の絞り込みを維持する。
○キーワードのクリア、およびボタンクリックによって変更された設定を戻す。
○クイックフィルタモード/グローバル検索モードを切り替える。
○クイックフィルタバーを表示する。
*クイックフィルタバー右側の▼をクリックすると、バーを縦リスト表示にすることができます。
オプション画面では、以下のような機能設定が行えます。

○デフォルトのクイックフィルタバーを隠す(無効にする)
○デフォルトのクイックフィルタボックス(絞り込みバー)を隠す(無効にする)
○Ctrl+Kでフィルタボックスのキーワード検索ボックスに貼り付ける。
○グローバル検索実行時のショートカットキー
○フィルタオプションを記憶する。
○デフォルトグローバル検索バーを隠す(無効にする)
○Ctrl+Fで検索ボックスのテキストをフィルタボックスに貼り付ける。
○タブスクロールを有効にする。
○クイックフィルタバーを自動的にポップアップ表示する。
○グローバル検索時にクイックフィルタを適用しない。
○グローバル検索時にオートコンプリートを有効にする。
○ショートカットAlt+Aを使う。(いくつかの言語で問題があるため非推奨)
○Ctrl+Aでグローバル検索/クイックフィルタを切り替える。
このように、様々な設定を行うことができます。
Thunderbirdの検索バーを頻繁に利用される方は、このアドオンでバーの数を減らして効率的な検索を行ってみてはいかがでしょうか。
ダウンロード:Unified Search(Add-ons for Thunderbird)
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