このようなアドオン/拡張機能から身を守るには、危険性のあるプログラムを事前にリサーチしてインストールしないようにするのはもちろん、インストール済みのアドオンを常にチェックしておかなければなりません。
しかし、興味を持ったアドオンがそのようなツールであるかどうかを瞬時に判断するのはほぼ不可能ですし、すでにインストール済みのツールがアップデートによって悪質なものに変化しているという場合も、それに気がつくユーザーはごく一部かと思います。
将来的に悪質なアドオン/拡張機能は、配布時点でサービス側のチェックを受け、出回らないようにするなどの処置が行われるとは思いますが、現状ではユーザー自身で身を守るしか方法がありません。
そんな危険を少しでも避けたいという方は、Firefoxに「Extension Defender」というアドオンをインストールしておけば、悪意のあるアドオンをチェックし、削除するなどの処理を行うことができるようになります。
「Extension Defender」をインストールすると、ツールバーに専用のチェックボタン
もし、悪意のあるアドオンがすでにインストールされていると、上の見本のようにボタンにその件数が表示されます。
ボタンをクリックすると、対象となるアドオンの名前や所有者情報などが確認できるようになっており、右端の[Remove]ボタンをクリックすることで、削除作業を行うことができます。

削除時には確認ダイアログが表示され、ここでOKをクリックすれば削除が実行されます。
*インストール/アンインストール時に再起動が必要なアドオンの場合は再起動してください。
ボタンに数値が無い場合でも、ボタンクリックによりいつでもスキャンが可能です。
このように、ただインストールしているだけで、日々更新されるデータベースを元にスキャンを行い、悪意のあるアドオンをチェックすることができるようになるというものです。
もちろんこれだけで完全にガードできるわけではありませんが、何もしないよりもはるかにマシですね。
なお、このアドオンはGoogle Chrome用拡張機能としてもリリースされており、同様の操作で拡張機能のチェック、および削除が可能となっています。
現在のところ、Google Chromeのほうが対象となる拡張機能の件数が多いため、どちらかといえばGoogle Chromeユーザーに使って欲しいツールです。
Extension Defenderでは、こうした悪意のあるアドオン/拡張機能をデータベース化してHPに公表していますので、興味のある方はこちらも参考にしてください。
ダウンロード:Extension Defender(Add-ons for Firefox)
ダウンロード:Extension Defender(Chrome ウェブストア)
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