このような現象は以前の記事でも触れたように、Firefoxアドオンでも確認されており、ユーザーは不審な接続や拡張機能のオーナーが誰なのかを確認するなどの注意が必要です。
こうした拡張機能を導入してしまうと、ユーザーが意図しないアクセスによる広告の表示や、なんらかのブラウジングデータを勝手に送信して情報を収集されてしまうなどの恐れがあります。
このような注意喚起をいち早く記事にしている[How-To Geek]では、代表的な拡張機能として100万ユーザー超えの[HoverZoom]を挙げており、この拡張機能による勝手な情報収集、およびそれらを規約にひっそりと掲載していることを紹介しています。
同サイトではこのほかにも、以下のような危ない拡張機能をリストアップしています。
■トラッキングが行われているGoogle Chrome拡張機能
○Hover Zoom (100万ユーザー超)
○CrxMouse
○Power Zoom
○Eat my cookies
○Orbvious interest
○Autocopy original
○Fabulous
これら拡張の所有者はwips.comとなっており、この所有者はFirefoxアドオン「Fasterfox Lite」などでも同様の工作を行っています。
他にもかなりの数の拡張をリリースしていますので、Chrome Webストアの検索欄にwips.comと入力して検索してみてください。
■アドウェアが仕込まれている拡張機能
○Iminent (100万ユーザー超)
○Bookmark Sentry
○Allow Right Click
○Clickable links
○Reload all tabs
○ruul screen ruler
○Clickonce for chrome
○Mail checker plus for google mail
○Send using Gmail
○Troll emoticons
○AwesomeNewTabPage
○Sexy undo Close Tab
○40-50 small extensions by brandthunder.com
○yet another google bookmarks
○ChromeReload
○HoverZoom (100万ユーザー超)
○Neat Bookmarks
○ScrollToTopButton
○SmoothGestures
○Smooth Scroll
○Translate Selection
○Webpage Screenshot Capture
○Window Resizer
○GetThemAll Downloader
○Facebook Secret Emoticons
○Add to Feedly (すでにストアから削除されています。)
○Tweet This Page (すでにストアから削除されています。)
これらの拡張に心当たりのある方は、チェックの上、拡張の削除はもちろん、ユーザーデータの削除やリセットを行うなどの対処をしてください。
Google Chrome用の拡張としてはほんの一部ではありますが、このように悪意のある拡張機能も混じっているということを常に意識しながら利用しなければならないのは残念ですね。
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■[AutoCopy][Fasterfox Lite]などのFirefoxアドオンが買収され現在の所有者があらゆる情報を収集している件。