この機能を使うことでメッセージのやりとりを把握しやすくなるわけですが、このような表示はスレッドビュー内でチェックできるだけで、個別メッセージ単位では繋がりがちょっとわかりにくいですね。
あるメッセージをい開いた際、スレッドビューを見ること無く送受信の流れがわかるようになればさらに便利になるのではないでしょうか。
Thunderbirdにそんな機能を与えてくれるアドオンが「ThreadVis」です。
「ThreadVis」は、Thunderbirdでメッセージを開いた際、ヘッダ部にそのメッセージに関連するスレッドをグラフィック表示し、時間軸に沿ってどのようなやりとりがあったのかを簡単に把握することができるようになるというものです。
アドオンをインストールすると最初にウィザードが開くようになっていますので、まずはこれに沿って設定を行います。

[次へ]をクリックすると、アドオンの説明が表示されます。

次の画面では、このアドオン利用時に必須となるグローバル検索の有効化を行います。

次へ進むと統計を取るための対象となるフォルダを選択できます。送信メッセージやサブフォルダ内のメッセージも表示対象となるよう、全てにチェックを入れておけばいいでしょう。

最後の画面でこのウィザードを再度表示しないようにチェックして完了です。

設定が完了すると、メッセージヘッダに以下のようなグラフィックが表示されるようになります。
このグラフィックは、○で表示される各メッセージがラインで繋がるようなスタイルとなっており、左へ行くほど過去のメッセージ、右へ行くほど最新のメッセージであることを示しています。
*○にマウスポイントすることで詳細を確認できます。
現在のメッセージは○に黒い囲み線が加えられており、同一送受信者は同じ色の○で表示されます。
見本は自分でテスト送受信したメッセージですので単一色しか表示されていませんが、別々の送受信者がいる場合は○が複数色で色分けされます。
*○の色が淡いメッセージはその件について直接やりとりしたものではありません。
これらの○をクリックすると該当メッセージが瞬時にアクティブとなり、いつ、誰が、どのようなメッセージを送受信したのかを素早く確認することができます。
なお、グラフィック部を右クリックすることで、この表示を別ウィンドウで開いたり、SVGで保存するなどの操作が可能です。
オプション設定はThunderbirdオプションに統合されるようになっており、ここから以下のような表示設定などを行うことができます。
<オプション設定>(左タブから)

■アドオンの有効・無効
■タイムスケーリングの表示/非表示、および表示スタイル、時間単位の選択
■サイズ:○のサイズやメッセージの表示間隔などを指定できます。
■カラー:シングルカラー、マルチカラーから選択できます。
■対象フォルダの指定
以上のように、主に表示に関する設定を行うことができます。
メッセージのやりとりを何度も行うことが多いという方や、同じユーザーと長期に渡ってメッセージの交換をしているような方は、使ってみてはいかがでしょうか。
ダウンロード:ThreadVis(Add-ons for Thunderbird)
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