この新しいリリースサイクルは、従来のように次々にチャンネルが繰り上がっていくものではなく、末端の2週間が上位チャンネルとかぶった状態でリリースされるものとなっており、そのスタイルから「Coupled Train Model」(列車連結モデル)と呼ばれます。
現在、FirefoxのチャンネルにはNightly、Aurora、Beta、リリースといったチャンネルがあり、Nightlyから順に6週間毎に上位チャンネルへ移行するようになっています。
このように、現時点では開発版から18週を経て正式リリースというリリースサイクルとなっていますが、Firefox 30より適用される「Coupled Train Model」ではこのサイクルが以下の図のように変化します。
Nightlyは開発から9週間でAuroraへ、Auroraはリリースから2週でBetaへ以降し、7週はAuroraとBetaが同時期に存在することとなります。
Betaは公開後7週でリリースチャンネルへ移行しますが、残り2週はリリースチャンネルと共存するスタイルとなります。
このように、一部のリリースがかぶる「連結」モデルとなりますが、開発当初から正式版リリースまでの期間は18週と変わりません。
この措置はできるだけ多くのユーザーに新しいバージョンを届けるためのもので、リリースが遅くなるというものではなく、開発者の方にとってメリットのある変更になるものと思われます。
参考記事:Coupled Train Model(Google グループ)