こうして開いたタブは一気にロードされることはなく、選択したタブから順次読み込まれるようになっており、大量のタブを復元するような場合でもメモリを大きく消費することがないような配慮がされています。
しかし、このような挙動ではタブを選択するたびにロードを待たなければならず、ページをすぐに参照したいような時にちょっと不便だと思う方もいらっしゃるかもしれません。
以前のFirefoxでは、about:configにて[browser.sessionstore.max_concurrent_tabs]の値を変更することでこのリストア時のタブ読み込み数を変更することができましたが、Firefox 8以降でこの設定は廃止され、現在では[browser.sessionstore.restore_on_demand]という項目を変更することで設定を変えることができるようになっています。
この設定はデフォルトで値が[true]となっており、アクティブなタブのロードだけが行われるようになっていますが、[false]に変更することで再起動時に3つのタブがロードされるようにできます。しかしこのように1つか3つかの選択肢しか無いというのは困るというユーザーも少なくないでしょう。
Firefoxに「tabPreLoader」というアドオンをインストールしておけば、このように復元されたタブの読み込み方法をカスタマイズすることができるようになります。
「tabPreLoader」は、Firefoxでタブ復元時に、アクティブタブの左右のタブを任意の数だけ読み込むように設定することができるようになるというものです。
デフォルトの場合、タブ復元時に選択されたタブだけがロードされるようになっており、その後選択したタブだけを順に読み込むようになっていますが、「tabPreLoader」インストール後は、選択されているタブ(復元時にアクティブなタブ)の左1つ、右2つのタブもロードされるようになります。
*復元時に一番左のタブがアクティブの場合はその右隣のタブ2つがロードされ、合計3つのタブがロードされるようになります。
その後にアクティブにしたタブでも同様の挙動となり、アクティブにするたびに左右のタブも読み込まれます。
オプション設定では、読み込む左右のタブ数を変更できるようになっていますので、お好みの数を入力してください。
*左右それぞれ[0]も指定できます。
このように、タブ復元後にアクティブにしたタブの左右複数個のタブも同時にロードすることができるようになるというアドオンです。
多くのタブを開いたままFirefoxを終了するようなことが多い方には便利なアドオンですね。
ダウンロード:tabPreLoader(Add-ons for Firefox)[再起動不要]
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