このようなアドオンを導入することで、様々な情報を総合的に管理することができるようになるのもThunderbirdの素晴らしいところですね。
今回はそんなアドオンの中から、Thunderbirdに高機能なノートブック機能を追加することができる「ZNotes」というアドオンをご紹介したいと思います。
「ZNotes」は、Thunderbirdのタブでスタンドアロンアプリのように操作することができる高機能なノートブックです。
アドオンをインストールすると、ツールバーに専用の起動ボタン
このボタンをクリックすると新規タブに以下のようなノートブックが表示されます。

左サイド上部にノートブック、左サイド中段にカテゴリ、下部にタグ管理部が用意されているほか、メイン上部にノートリスト、メイン下部にノートの内容が表示されています。
ノートリスト部には初期状態でサンプルノートが用意されており、ここで右クリックして[New note]をクリック、することで新規ノートを作成することができるようになっています。
新規ノートを作成すると、ノート表示部にノートが追加されると同時にタイトルの入力が可能となりますので、任意のタイトルを付けます。

編集したいノートを選択し、下部エリアのツールバーから[Edit]をクリックすると編集が可能となり、テキストの入力などが行えます。
ツールバーボタンは左から編集、タグの選択(あらかじめタグの作成が必要)、印刷、アドレス帳のアドレスをノートに付与、ローカルファイルをノートに添付、ノート名の変更、ノートの削除、添付ファイルの表示ができるようになっており、テキストだけでなく様々な情報を付与したノートを作成したり、印刷/管理などができるようになっています。
*テキスト入力時に、[Source]タブに切り替えることで、HTML入力を行ったり、HTMLのコピペによってウェブページをノートとして保存することも可能です。
*下部のテキストツールバーから書体やフォントサイズ、行寄せなどの編集が可能です。
*新規作成、編集後にノートを閉じたり他のノートを開こうとすると以下のような保存ダイアログが表示されますので、ここで[Yes]をクリックするとノートが保存されます。
添付ボタンをクリックすると、ノート下部に添付アイテム表示エリアが表示され、ここから添付されたアドレス帳を開いたりローカルアプリでファイルを開いたりすることができるようになります。

左サイド部のノートブックは、各ジャンルごとにノートを分類するためのフォルダのようなもので、エリアを右クリックしてノートブックを新規作成するなどの編集作業が可能です。
[Append notebook]をクリックして表示される新規ノートブック作成画面には、説明文や文字コード、保存パスなどが指定できるようになっています。

カテゴリエリアでは、右クリックして任意のカテゴリを追加することができます。
タグエリアでは、右クリックして[New tag]を実行することで新しいタグを作成できるようになっており、各カラーをダブルクリックしてパレットを呼び出すことでタグを好きな色にすることができます。
このタグはノート作成部のツールバーで[Tags]ボタンをクリックすることでリスト表示させて選択することができるようになっており、ノートの背景は選択したタグの色で表示され、視覚的にどのカテゴリのノートであるかを判断することができるようになっています。
なお、これらの操作は最上段のツールバーからも実行可能です。
オプション画面では
■ワークスペース名の設定。(必要なら保存場所のパスなどを記述)
■最後に選択したノートを記憶する。
■ソースコードの編集を有効にする。
■デフォルトのドキュメントタイプ:HTML/プレーンテキストから選択可能。
■起動時に音を鳴らす。
などといった設定が可能です。
このように、よくあるノートとは一線を画す高機能なノートアプリを、Thunderbirdにビルトインすることができるというアドオンです。
メモ的なツールや、オンラインツールを表示するだけのアドオンでは物足りないという方は、試してみてはいかがでしょうか。
ダウンロード:ZNotes(Add-ons for Thunderbird)
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