タブブラウザは、このように必要なサイトを個別に開いて操作を行うことができるのが一つの特徴ですが、それはただ開いているだけのことで、目的の作業を行うためには結局タブを切り替えながら行き来しなくてはなりません。
サイトを閲覧しながらメッセージを送受信したい、現在のページを見ながら検索エンジンを利用したいといったシーンはたびたびありますが、その都度タブを探したり切り替えたりするのが面倒に感じることもありますね。
Firefoxに「Tab Cross」というアドオンをインストールしておけば、こんな時でも現在のブラウジング状態をキープしたまま、専用のサイドバーで様々なサイトの閲覧、作業を行うことができるようになります。
「Tab Cross」は、Firefox右側にブラウジングスペースとは別の専用のサイトアクセススペースを設け、そこから閲覧中のページとは別のページを呼び出し、まるでFirefoxが2画面あるかのように作業を行うことができるようになるというものです。
introducing TabCross from Asaf Naim on Vimeo.
アドオンをインストールして再起動を行うと、Firefox右端に専用のパネルが表示されます。

初期状態ではここにGoogleが表示され、メイン画面と関係なくここからGoogle検索の実行ができるようになっています。
パネル下部には以下のようなコントロール部が表示されており、最下部のサイトアイコンをクリックすることで、パネル内にYouTubeやFacebook、Gmail、Dropboxなどを表示させることができます。
*それぞれのサイトを開いてパネル内でページを移動しても、
また、ハートマークのアイコンをクリックすると、アプリランチャライクな画面が表示されるようになっており、これらアイコンをクリックすることで好みのウェブサイト(アプリ)を表示させることができます。
*Facebookをご利用の方は、ハートクリックで表示されるランチャ画面の[+]ボタンをクリック→FacebookアカウントでTab Crossへログインすることでアイテム登録画面を呼び出し、そこへURLや名称、アイコンパスなどを記述することでアイテムの増減を行うことができます。
また、パネル下部の

ポップアップ画面内ではタブで表示させているときと同じように操作が可能ですので、現在のブラウジングを続行しながらGmailを読んだりメッセージを作成したりするような場合に便利です。
*ポップアップ上部のボタン
なお、サイドパネルが不要な場合は
折りたたんだ場合でも、主要サイトへのアクセスボタンは表示されていますので、必要時にこのボタンをクリックすることで、パネルをオープンし、目的のサイトへアクセスすることができます。
このように、Firefoxのブラウジングスペースとは別に、サイドパネルで様々なサイトへアクセスし、現在の状態を変更せずに検索やウェブアプリの利用が可能になるというアドオンです。
GoogleやGmailがこのようなスタイルで利用できるというだけでも便利ですが、ウェブアプリを多数利用されている方なら、ログインしてカスタマイズすることで、かなり作業が捗るのではないでしょうか。
ダウンロード:Tab Cross(Add-ons for Firefox)
*Google ChromeやIE,Android用の拡張機能は現在開発中とのことです。
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