サイト側もこの流れに合わせ、通常ページ以外にモバイル用サイトを作成し、小さな画面でもよりわかりやすくコンテンツを見ることができるような工夫を行っています。
モバイル版のページは、小さな画面にフィットするように作られているだけで無く、サイズも軽量化されていることから、低速回線で接続することが多い携帯端末でもより高速にロードできるようになっているのが特徴です。
そんな軽量なモバイル版ページをPCで閲覧することができれば、低速回線利用時や回線混雑時でもストレスの無いブラウジングができるのではないでしょうか。
Firefoxに「Go-Mobile」というアドオンをインストールしておけば、この軽量なモバイル版ウェブサイトを、デスクトップ版ブラウザでも簡単に閲覧することができるようになります。
「Go-Mobile」は、通常ページ表示中に専用のボタンをクリックするだけで、そのサイトのモバイル版を表示することができるようになるというものです。
アドオンをインストール後、ツールバーに専用のボタン が設置されます。
たとえばGoogleを表示中にこのボタンをクリックすると、以下のようにモバイル版でおなじみの画面に切り替わり、そのままコンテンツを利用することができるようになります。
*ボタンを再度クリックすることで通常サイトに戻ります。
ボタン右側の▼をクリックすると、[Phone Type]というメニューにアクセスできるようになっており、ここからUAを変更し、様々な端末でアクセスしている状態を再現することができるようになっています。
*メニュー下部の[Customize]をクリックすると、この[Phone Type]の編集画面を開くことができるようになっており、ここで名称やUser Agentの記述などを変更することも可能です。
また、▼メニュー内の[-On www...]をクリックしてチェックを付けておけば、現在のモバイル表示設定をそのサイトごとに保存することができ、[-On This Page]にチェックを入れておけば、表示しているページに対して現在のモバイル表示設定を保存することができます。
[Settings]で表示されるオプションページでは、以下のような設定を行うことができます。
■設定
○設定変更時にページをリロードする。
○m.example.comといったモバイルURLがあるかどうか試す。
○(ボタンを再度クリックして)Go-MobileをOFFにした際、モバイル版として表示していた元サイトのメインページを表示する。
○常に小さなボタンで表示する。
○設定をリセットする。
■Phone Type:上述のようにPhone Typeの各設定を変更できます。
■Remembered Sites and Pages
▼メニュー内の[-On www...]や[-On This Page]にチェックを入れて個別設定を保存した場合、ここに各サイト/ページがサムネイルで表示されます。
左下のチェックボックスにチェックを入れておくことでそのサイト/ページを常にモバイル表示にしたり、その際、どのPhone Typeで表示するかを選択したりできます。
右上の[×]ボタンをクリックすれば、個別サイト/ページ設定を消去することができます。
このように、サイトを表示してボタンをクリックするだけで、簡単にモバイルサイトを表示させ、軽快なブラウジングを行うことができるようになるというアドオンです。
すべてのサイトにモバイル版が用意されているわけではありませんが、代表的なサイトだけでもこのように表示することができれば、外出時に速回線を使わざるを得ないようなシーンでもブラウジングがはかどるかもしれませんね。
その他にも、モバイル版での表示スタイルを確認したりすることが多いサイト管理者にも役立ちそうですね。
ダウンロード:Go-Mobile(Add-ons for Firefox)[再起動不要]
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