しかし、万一悪意のあるコードなどが仕込まれているような場合、こうして送信された情報が漏洩してしまう危険性もあります。
多くのサービスを利用していると、毎回このような危険にさらされていることを意識していられないとは思いますが、少しでも安全性を高める対策は施しておきたいものですね。
Firefoxに「Keylogger Beater」というアドオンをインストールしておけば、このように危険が伴う情報送信も、比較的安全に行うことができるようになります。
「Keylogger Beater」は、パスワードなどの入力欄にバーチャルキーボードを表示し、それを使って安全な情報入力を行うことができるようになるというものです。
アドオンをインストールすると、パスワードなどの入力欄で右クリックして表示されるメニュー内に[Keylogger Beater]という項目が追加されます。
これをクリックすると入力欄下部に以下のようなバーチャルキーボードが表示されます。
このキーボードはアルファベット大文字、小文字、数字、記号という順に並んでおり、各キー上段の大きな文字が実際に入力される文字、下段の小さな文字がリアルキーボードの対象キーとなっています。
キーは対応リアルキーがアルファベットなら緑、数字なら肌色、記号ならピンクというように色分けされています。
デフォルト設定の場合、キーにマウスオーバーすることで該当入力欄に文字を入力することができるほか、下段のリアルキーを押すことでも入力が可能となっています。
*マウスオーバーの場合、マウスを乗せてから押されるまで若干のタイムラグがあります。
たとえば[test123]と入力したい場合、リアルキーで["(?",}7]と入力すればいいというわけです。
なお、バーチャルキーボード下部の左端ボタンをクリックすることでオプション設定が開き、2番目のキーボードボタンクリックでリアルキーのランダム入れ替え、マウス型ボタンのクリックでマウスオーバー専用モードに変更、アルファベットボタンクリックで記号無しモードにするなどの動作設定が可能です。
オプション設定では
○キーボード&マウス入力モード
○キーボード入力のみ
○マウスオーバー入力のみ
○ランダムキーボードレイアウトを有効
○アルファベットのみ
○キーボードの色分けを有効
○Keylogger Beaterショートカットキーの変更
などを行うことができます。
このように、実際に入力される内容とリアルキーをランダムに入れ替えるとで、キーロガー対策を行うことができるようになるというアドオンです。
入力に時間がかかってしまうのはしょうがないところですが、セキュリティに敏感な方は、試してみてはいかがでしょうか。
ダウンロード:Keylogger Beater(Add-ons for Firefox)
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