このブラウザは、Firefoxの機能や使い勝手はほぼそのままでWindows用に最適化されたもので、より高速に、軽快にブラウジングができるのが特徴となっています。
この派生ブラウザは英語版で提供されていますが、簡単に日本語化することも可能で、さらに専用のツールを利用することで現在Firefoxで利用中のプロファイルをそのまま流用することができるようになっています。
今回は、そんなPale Moonを日本語化する方法と、Firefoxで使っているプロファイルを丸ごと移行してPale Moonで利用する方法についてご紹介したいと思います。
Pale Moonのダウンロードは、こちらのページの[Download]→Pale Moonより32/64bit版がダウンロードが可能です。
ダウンロードしたファイルをダブルクリックすると、英語版ではあるものの、Firefoxと全く同じプロセスでインストールを行うことができます。
■セットアップ開始
■データインポート画面
起動すると、以下のようにFirefoxとは若干カラーリングやボタンデザインの異なるウィンドウが開きます。
まずは違和感なく利用するため、日本語化してみましょう。
1.日本語化するには、Pale Moonでこちらのページへアクセスし、日本語言語ファイルである[ja.xpi]をクリックし、アドオンと同じ方法でダウンロード/インストールします。
2.言語ファイルインストール後、再起動を行い、about:configを開きます。
3.フィルタ部に[general.useragent.locale]と入力します。
4.表示された[general.useragent.locale]をダブルクリックし、表示されたダイアログに[ja-JP]と入力してOKをクリックします。
5.Pale Moonを再起動すると、メニューなどが日本語化されているはずです。
これで日本語版Firefoxと同じ感覚で利用できますね。
次に、Firefoxで利用しているプロファイルをPale Moonに移行し、今までと同じ状態でブラウジングできるようにしてみましょう。
Pale Moonでは、Firefoxユーザー向けにプロファイルの移行ツールを提供しており、これを利用することで簡単に既存のプロファイルをPale Moonで利用することができるようになります。
このツールを使った移行方法は、FirefoxのプロファイルをPale Moonのプロファイルディレクトリへ[コピー]するだけですので、引き続きFirefoxでもプロファイルの利用が可能です。
プロファイル移行手順は以下の通りです。
1.こちらのページから、[Pale Moon profile migration tool]をダウンロードする。
2.Firefox・Pale Moonともに終了した状態でダウンロードした[pmmig.exe]をダブルクリックしてツールを起動する。
3.表示されたツールには、Firefoxプロファイルの場所(コピー元)、Pale Moonプロファイルの場所(コピー先)が表示されていますので確認します。
ディレクトリ階層を見ればわかるように、このツールではFirefoxに存在する全てのプロファイルが移行されるようになっており、複数プロファイルを切り替えて利用されているような場合、その環境も丸ごと移行されます。
4.ツール内の[Copy profile]をクリックすると、コピーが開始されます。
*現在のPale Moonプロファイルに上書きされる旨の通知が表示されます。
プロファイルの大きさによっては、途中スクリプトエラーなどが表示されますが、そのまま放置しておいてかまいません。(4つのプロファイル、内、1つのプロファイルに30個ほどのアドオンがある環境で15分ほどでした。)
5.以下のように、ツール内に[Completed]と表示されればコピー終了です。
これでPale Moonを起動すると、ブックマークやクッキー、セッション、キャッシュなどFirefoxの環境をそのまま再現することができます。
Pale Moonに興味を持っているFirefoxユーザーは、こうした方法で環境を移行し、両者を共存させて試してみてはいかがでしょうか。
ダウンロード:Pale Moon(palemoon.org)
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どれだけ快適になるのか楽しみ。詳細説明感謝です。