このようなことにならないよう、動画サイトなどを複数開くときはタブの数を加減されている方もいらっしゃると思います。
内容によっては5-6枚のタブを開いただけで「応答なし」となってしまうこともあり、そんな時は本当にイライラしますね。
Firefox 20.0には、このようにプラグインが応答しなくなってしまった時に警告ダイアログを表示し、ユーザーがプラグインだけを終了させ、ブラウザでの作業を続行することができる機能が備わっています。
この警告はプラグインがクラッシュしていると判別された際、以下のようなスタイルで表示されるようになっています。
ここでは「待機」と「プラグインを停止」が選択できるようになっており、「プラグインを停止」を選択した場合、プラグインだけを停止してFirefoxの安定を取り戻すことができます。
*(Windowsの場合)機能実行時にはタスクマネージャで[plugin-hang-ui.exe]プロセスが起動しているのが確認できます。
これによりその他のページでの作業やブラウジングは続行できるようになるというわけです。
また、この機能には以下のようにabout:configで設定できるオプションも用意されており、その挙動を変更することもできます。
設定を変更したい方は、ロケーションバーにabout:configと入力し、表示されたページのフィルタ欄に以下の設定名を入力し、それぞれ任意の値に変更してください。
■dom.ipc.plugins.timeoutSecs:プラグインがクラッシュしたと判断するまでの待機時間。デフォルトは45秒ですが、項目をダブルクリックして表示されるダイアログに数値(秒)を入力してOKをクリックすることで、任意の時間に変更することができます。
*この設定項目は以前(Firefox 3.6)から採用されているクラッシュ防止機能が備わった時点から用意されています。
■dom.ipc.plugins.hangUITimeoutSecs:プラグインがハングアップした後、ダイアログを表示するまでの秒数。上記同様に任意の秒数を設定できます。
■dom.ipc.plugins.hangUIMinDisplaySecs:警告ダイアログを表示する秒数。こちらも任意の秒数を指定することができます。
実際に30枚ほどYouTube動画を開いてこの機能を試してみたところ、応答無し状態から簡単に復帰することができ、有用な機能であることが確認できました。
これでちょっとはイライラから解放されるかもしれませんね。
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