本バージョンではWebRTCや起動時間短縮アドバイス機能の搭載、トラッキング拒否方法を複数から選択できるようになるなどの改良が行われています。
すでにAuroraをご利用の方は、ヘルプメニューよりアップデートすることが可能となっています。
Firefox 21.0 a2の主な新機能、改良点などは以下の通りです。
■WebRTCがデフォルトで有効に。
ブラウザ同士がリアルタイムで通信することができるこのP2P機能を使うことで、FirefoxとGoogle Chrome間でプラグイン無しの通信を行うことなどが可能となります。
参考記事:ハロー Chrome, こちら Firefox です!(modest)
■起動時間短縮アドバイス機能の搭載。
ブラウザの起動時間を監視し、平均起動時間を記録します。起動時間が一定のしきい値を超えるとウィンドウ下部にその旨を通知するバーが表示され、ここから起動時間短縮に関するアドバイスを参照することができます。
アドバイスは、ホームページやタブのロード方法の変更について、ウィルスソフトのチェック、トラブルシューティングの参照、Windowsの最適化、などに関するものとなっています。
■トラッキング拒否機能を複数方法から選択可能に。
従来のバージョンでは「トラッキングの拒否をwebサイトに通知する」にチェックを入れるだけでしたが、本バージョンでは「追跡を望まないとサイトへ伝える」など3種の方法から選択できるようになっています。
■新規タブページに削除したサムネイルを復元する機能を搭載。
■グラフィックス関連のパフォーマンスを改善。
その他にも開発者向け機能の改良、複数バグの修正などが行われています。
また、小さな変更ですが、ロケーションバーに何も入力されていないときにグレーで表示される「URLを入力します」が「Search or enter address」(検索、またはアドレスを入力)という表現に変更されています。
ロケーションバー検索をもっと活用してしてもらいたいのか、今後chromeのように検索バーを無くしてロケーションバーと一本化する計画などがあるのかもしれません。
リリースノート(en)
WebRTCなど先進の機能も標準装備され、さらに進化を続けるFirefox。
次々期バージョンのテスト版ではありますが、興味のある方は十分注意を払った上で試用されてはいかがでしょうか。
ダウンロード:Firefox 21.0 a2(mozilla.org)
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■【Firefox 19.0】リリース。ビルトインPDFビューアがデフォルトで有効に。