本バージョンでは、プラグイン不要のビルトインPDFビューアがデフォルトで有効になっているほか、新ダウンロードマネージャの試験採用、about:telemetryページの刷新などの改良が行われています。
すでにFirefoxをご利用の方は、ヘルプメニューからのアップデートが可能となっています。
Firefox 19.0の主な新機能・変更点などは以下の通りです。
■ビルトインPDFビューアがデフォルトで有効に。
これにより、Adobe Acrobatなどを利用することなくPDF文書を参照することができます。
ビューアは試験実装時より軽量で日本語環境での問題も減少しているように感じられます。拡大・縮小、ページ送りなど必要最小限の機能も備わっており、右側のボタンからはフルスクリーンで文書を閲覧できる「プレゼンテーションモード」への移行や印刷、保存、ブックマークなども可能となっています。
参考記事:Firefox 15以降に搭載されているPDFビューア機能を有効にする方法。
■新スタイルのダウンロードマネージャを試験実装。
about:configにて[browser.download.useToolkitUI]をダブルクリックし、値を[false]に変更することで、ツールバーポップアップスタイルのダウンロードマネージャが利用できるようになりました。
ツールバーに「ダウンロード」ボタンを設置し、このボタンをクリックすることでダウンロードマネージャがポップアップ表示します。
ポップアップ内のアイテムをクリックしてファイルを実行したり、フォルダアイコンクリックでダウンロードフォルダのオープン、「すべての履歴を表示」で従来のダウンロードマネージャウィンドウを表示することができます。
■新しいabout:telemetryページ。
Firefox 7からブラウザの利用状況をmozillaへ匿名で送信し、今後の開発に役立ててもらうことができる機能が備わっていますが、この通知状態を確認できるabout:telemetryページが刷新されています。
■プラグイン情報にMIMEタイプなどが表示されるようになりました。
■起動方法の改善によりパフォーマンスを向上。
その他にも複数の開発者向け機能の改良、バグの修正などが行われています。
なお、19.0で予定されていたAustralis Thememの採用は残念ながら今回は見送られたようです。
参考記事:Firefox 19で採用予定のAustralis Theme。
リリースノート(en)
以上のように様々な改良が施されたものとなっています。
バグフィックスなども複数行われていますので、Firefoxユーザーは速やかにアップデートされることをおすすめします。
ダウンロード:Firefox 19.0(mozilla.org)
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