最近ではこうしたサイトへのアクセスをブロックするペアレンタルコントロール機能を提供するサービスやセキュリティソフトなども数多くあることから、これらを用いて適切なサイトだけを閲覧できるように設定されている方も多いと思います。
しかしこうしたサービスやソフトウェアの多くは有料で、設定などもかなり細かく行わなければうまく機能しないという面もあり、気にはなっているがなんとなくそのままにしているという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな方でもブラウザがFirefoxなら、豊富なアドオンを利用することで、コストをかけずに有害サイトから子供達を守ることができるようになります。
今回はそんなアドオンの中から、簡単設定で多くの有害サイトへのアクセスを遮断することができる「Blocksi」というアドオンをご紹介したいと思います。
「Blocksi」は、シンプルな設定を行うだけで、7600万サイト、2億ページ以上を79のカテゴリに分類したデータベースからフィルタリングを行い、不適切なサイトへのアクセスを遮断することができるペアレンタルコントロールアドオンです。
アドオンをインストールしたらオプション設定を開き、まずはフィルタリング機能の設定を行いましょう。
オプション画面は4つのセクションに分かれており、それぞれの画面で以下のようなアクセス制限に関する設定ができるようになっています。
■クイックフィルタ

親/子供にチェックを入れるだけで簡単にフィルタリング設定を行うことができます。たとえば子供にチェックを入れるといかがわしいサイトやバイオレンスなコンテンツを持ったページなど、様々な不適切サイトへのアクセスがブロックされます。
■アドバンスフィルタ
ここでは遮断するコンテンツを細かく指定することができます。コンテンツの種類は7つのグループに分かれており、それぞれのグループ内にある対象コンテンツを個別に許可/不許可/警告を発するように設定することが可能です。
○Unethical(非倫理的なサイト):ドラッグやハッキング、暴力に関するサイトなどについて設定することができます。

○Adult:ギャンブルや兵器などに関するコンテンツを持ったサイトを遮断できます。

○Bandwidth(帯域を消費するサイト):ここではフリーソフトのダウンロードサイトやファイルシェアリング、インターネットラジオ/TVなど帯域を消費しやすいサイトに対して制限をかけることができます。

○セキュリティリスク:フィッシングやスパムサイトへのアクセスをブロックできます。
○ビジネス:ネットバンキングやホスティングサイト、ウェブアプリケーションサイトなどへのアクセスを制限することで子供や家族などが不用意な作業を行わないようにできます。
○Parsonal:広告やゲーム、エンターテイメント、ニュースサイトなどへのアクセスを遮断します。
○Unrated:データベースにないその他のサイトへのアクセスを制限できます。
設定完了後、ブロック対象に該当するサイトへアクセスすると一瞬表示された後以下のような画面に切り替わり、アクセスが遮断されます。

[Options]セクションではGoogleアカウントを使ったマイページへアクセスすることでフィルタリングを管理したり、このオプション設定を誰かに変更されないようパスワード設定を行うことができます。

パスワード設定を有効にした場合は、オプションへのアクセス時に[Password]セクションにパスワード入力欄が表示されるようになります。
このように、非常に簡単な設定を行うだけで、多くの有害サイトへのアクセスをブロックすることができるようになるというアドオンです。
職場や家庭内で他のユーザーに好ましくないサイトへアクセスしてほしくないとお考えの方は、導入してみてはいかがでしょうか。
ダウンロード:Blocksi(Add-ons for Firefox)
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