しかし、こうして作成したタスクは元のメッセージと関連付けられることはなく、別々に参照するものとなってしまいます。
これではタスク実行時に元のメッセージがどれだかわからなくなってしまい、あまり効率的ではありませんね。
受信メッセージについてタスクを作成することがあるような方なら、Thunderbirdに「tasks & mails」というアドオンをインストーしておくことで、個別メッセージとリンクしたタスクを作成し、管理することができるようになります。
アドオンをインストールすると、メッセージリスト右側に専用のタスクパネルが追加されます。
メッセージ選択時のコンテキストメニューには以下のような項目が追加され、ここで[Link to a new task]を実行することで、そのメッセージと関連したタスクを作成することができるようになっています。
実行するとタイトル部にメッセージタイトルが自動記入されたタスク管理画面が表示されますので、必要ならタイトルの編集やタスク内容の記入、状態(to doやdoneなど)や優先度(0-9)、期日などを選択します。
作成後、[Save]をクリックするとパネル内にタスクとして追加されます。
タスクはローカルの各メッセージフォルダに追加されるようになっており、フォルダ選択時にそのフォルダ内の全タスクが表示されるようになっています。
元のメッセージを選択すると、タスク左端に赤い封筒アイコンが表示されるようになり、そのタスクが選択メッセージと関連しているということがわかるようになっています。
タスクを個別に選択してコンテキストメニューを開けば、状態を「完了」にしたり、優先度の変更、メッセージとのリンク解除などができるようになっているほか、[Move to]で現存する他のフォルダにタスクを移動させることもできます。
タスクパネル上部には高機能なフィルタも用意されており、ドロップダウンリストからフォルダやサブフォルダ、全てのフォルダなどにあるタスクを絞り込み表示したり、状態での絞り込み、キーワードによる検索もできるようになっています。
また、クイックフィルタ部には専用の絞り込みボタンが追加され、これをクリックすることで関連タスクがあるメッセージだけを抽出することができるほか、タスクを個別にクリックすることでリンクされたメッセージを選択状態にすることができます。
オプション設定では、関連メッセージを選択状態にするためのマウスボタンを左/中から選択することができるほか、タスクの状態を編集、追加することができます。(タグのようなものと考えればわかりやすいと思います。)
なお、タスクコンテキストメニュー内には[Compose report]という機能が用意されており、これを実行することで現在表示されているタスクをメッセージとして送信するための新規作成画面を開くことができるようになっていますが、オプションの[Report]セクションでは、この作成画面に自動記入される宛先や件名、文面のHTMLなどを編集して保存することができます。
このように、メッセージとタスクをリンクさせることで、より高度で便利なタスク管理ができるようになるというアドオンです。
メッセージからタスクを作成することがある方はもちろん、メッセージとリンクさせる必要が無い方にとっても便利なタスク管理ツールとしてご利用いただけると思います。
ダウンロード:tasks & mails(Add-ons for Thunderbird)
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