しかし、Firefoxは起動すれば誰でも様々なサイトへアクセスできますし、ダウンロードや設定変更などの作業も思うがままとなり、見ていないところでこのような作業を止めることはできないようになっています。
もちろんプロファイルを分けることなどでこのような共有状態を回避することはできますが、そんなことはFirefoxに精通している方だけの理屈で、基本的にはデフォルトプロファイルはみんなのものという状態になってしまうのが現状です。
それでもなんとか自分のFirefoxを守りたいという方は、「URL n Extension Block」というアドオンをインストールすることで、各種設定をロックしたり、特定サイトへのアクセスをブロックしたりすることができるようになります。
「URL n Extension Block」は、Firefoxのオプション設定やabout:config、履歴、ブックマークなどへのアクセスをロックしたり、リストに登録したサイトへのアクセスをロックすることができるというものです。
アドオンをインストールしたら、まずはオプション設定を開き、ロックしたい項目やブロックしたいサイトの登録を行う必要があります。
オプション画面では以下のような設定が可能となっています。

■ダウンロードのロック
■アドオンマネージャへのアクセスをロック
(これを有効にしておかないと本アドオンが削除可能となってしまいます。)
■Firefoxオプションのロック
■about:configページへのアクセスをロック
■新規ブックマークの追加をロック
■サイドバーでの履歴表示をロック
■サイドバーでのブックマーク表示をロック
■ツールバーカスタマイズのロック
■「最近の履歴を消去する」ウィンドウをロック
■特定の拡張子を持ったファイルのダウンロードをロック(exe,batのようにカンマ区切りで記述)
■ロック解除用パスワード
これらにチェックを入れることで、各アクションを実行する度にパスワードダイアログが表示されるようになり、あらかじめ登録されたパスワードを入力しない限り操作を続行することができなくなります。
■設定ブロック通知
■ダウンロードブロック通知
また、オプション画面右のセクションでは以下のようなサイトアクセスに関するオプションを設定することができます。
■URLブロックを有効にする。
■ブラックリストに登録されたサイトの[リンク]もブロックする。
ブラックリストはAddボタンをクリックすることで登録することができるようになっており、登録済みのURLは並べ替えや編集、削除などができるほか、リストのインポート/エクスポートも可能となっています。
設定後、ブロックリストに登録されたサイトへアクセスしようとすると以下のようなダイアログが表示され、各アクションのロック同様パスワードを入力しないとサイトが表示されません。
■ブロックダイアログ
■パスワードを入力せずアクセスできなかった場合、その旨が上部通知バーに表示されます。

このように、非常に簡単な設定を行うだけで、Firefoxの各種操作をロックしたり、サイトアクセスを制限したりすることができるというアドオンです。
パソコンやFirefoxを共有されている方や、家族に見せたくないサイトがあるというような方は、使ってみてはいかがでしょうか。
ダウンロード:URL n Extension Block(Add-ons for Firefox)
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