本バージョンではJavaScriptの応答性が向上されるなどいくつかの変更が行われていますが、一般ユーザーにとって特に目立つ変更点もなく、地味なアップデートとなっています。
すでにFirefoxをご利用の方は、ヘルプメニューよりアップデートが可能となっています。
Firefox 16.0の主な変更点などは以下の通りです。
■Mac OS XでVoiceOverの限定的なサポートがデフォルトで有効に。
■Webアプリケーションサポートの初期実装を導入。
■アチョリ語とカザフ語に対応。
■インクリメンタルガーベジコレクションの導入によりJavaScriptの応答性を向上。
■開発者ツールに簡単にアクセスできるボタンと新しいコマンドラインインターフェイスを備えた開発者ツールバーを搭載。
■Firefox 16ではCSS3 Animations, Transitions, Transforms and Gradientsのベンダー接頭辞が外れます。
参考記事:Firefox 16 のサイト互換性に関わる修正のまとめ
■スクラッチパッドに「最近開いたファイルを開く」メニューを追加。
■デバッガがページをリロードした際に、指定したブレークポイントで停止しない問題を修正。
■デジタル署名のハッシュアルゴリズムにMD5はサポートされなくなります。
■Opus音声コーデックがデフォルトで有効に。
■CSS3 Animationsで逆方向アニメーションに対応。
■[about:memory]でタブ毎のメモリ使用量が確認可能に。
■リリース前のFirefoxではユーザエージェント文字列にメジャーバージョンだけが含まれるようになりました。
以上のような新機能の搭載、および修正・変更などが行われています。
リリースノート(jp)
華やかな更新内容はありませんが、応答性、安定性などは確実に向上していますので、ユーザーは速やかにアップデートされることをおすすめします。
ダウンロード:Firefox 16.0(mozilla.jp)
<関連記事>
■【Firefox 16.0 Beta1】リリース。
■【Firefox 16.0 a2(Aurora)】リリース。
プロファイルを削除してみましたが、ローカルの環境には依存せず再現しました。
これが使えないと余計な1アクションが必要になり意外に不便です。利用されている方は注意してください。
15.0.1など古いバージョンに戻すという方もいらっしゃるかもしれませんが、脆弱性が残っていることから大変危険な選択です。公式で古いバージョンが公開されないのはこうした理由からです。そのことを理解したうえで対処方法を検討してください。