こうした件名は基本的に簡素なものが多く、気が付けばいつも同じようなタイトルになっているという方がほとんどではないでしょうか。
このように重複する内容を記述するのなら、いっそのことリスト化して選択するだけでいつもの件名を即座に入力することができれば便利ですね。
そんな機能をThunderbirdに与えてくれるアドオンが「Subject Manager」です。
「Subject Manager」は、入力済みの件名をワンタッチで保存してリスト化し、それらリストの中から使いたい件名を選択するだけで件名欄を埋めてくれるというものです。
アドオンをインストール後、作成(返信)ウィンドウを開くと、件名欄左側に専用のボタン が付与されます。
このボタンをクリックすると以下のようなメニューが表示され、ここで[Save subject]を選択することにより、入力済みの件名を保存することができます。
以降はメニュー内に保存した件名が表示されるようになり、この中から使いたいものをクリックするだけで、件名欄へ瞬時にそのテキストが記入することができるようになります。
*[Clear subject]で入力済みの件名欄を空白にします。
デフォルトの場合、返信や転送時のようにすでに件名が記述されていても、実行するとその選択テキストに置き換わるようになっています。
また、ツールバーにも専用のボタンが追加され、ここからも件名の保存、および件名のクリア、保存済み件名の記入ができるほか、[Remove auto prefixes]をクリックすることで返信時に自動入力される[Re:]などの接頭辞だけをクリアすることも可能です。
オプション設定では
■件名の手動登録
■登録済み件名の削除や並べ替え
■デフォルト件名の登録(★ボタンクリック)
■作成ウィンドウを開いた際、デフォルト件名を自動で入力する。
○件名欄が空白の場合のみデフォルト件名を自動入力する。
■大文字/小文字を区別する。
■アドバンスモードを利用する。
これを有効にしておけば、日付や時間などを付与した登録件名を簡単に記入できます。
記述方法は[?]ボタンで表示されるリストの通りです。
たとえば以下のように記述した場合・・
このように記入されます。
■記入済みの件名に上書きする。
■記入済みの件名の前に選択した件名を追記する。
○複数件名を連続で記入する場合、最初に選択した件名の後に追記する。
■記入済みの件名の後に選択した件名を追記する。
○複数件名を連続で記入する場合、最初に選択した件名の前に追記する。
などの設定が可能です。
さらにその他のタブでは、カウントに関する詳細設定や自動接頭辞の登録ができるようになっており、[Miscellaneous]タブではオートコンプリートの有効/無効、件名選択後に本文欄へカーソルを移動するなどの設定が可能です。
このように、複数の件名を保存してリスト化し、必要に応じて素早く入力することができるというアドオンです。
決まったパターンの件名を入力することが多い方は、使ってみてはいかがでしょうか。
ダウンロード:Subject Manager(Add-ons for Thunderbird)
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