このようなサイトにFirefoxでアクセスしてしまい、仕方なくIEで開き直したことがあるという方も少なくないと思います。
このような作業は非常に面倒なものですが、幸いFirefoxアドオンの中にはこうしたサイトをIEで開き直すようなものやレンダリングエンジンを切り替えて普通に閲覧することができるようなものが多数あります。
今回はそんな中から、ボタン一つでIEレンダリングエンジンに切り替えて閲覧し直すことができる「Fire IE」というものをご紹介したいと思います。
「Fire IE」は、FirefoxでIEに特化したサイトに遭遇した時、専用のボタンをクリックするだけでIEレンダリングエンジンに切り替え、Firefoxでそのままブラウジングを続けることができるというものです。
アドオンをインストールすると、ロケーションバー右端に専用のアイコン
この[Fast]部をクリックすれば一旦ページがリロードされ、レンダリングエンジンが(デフォルトの場合)IE7に切り替わります。
■デフォルト

■IEエンジンに切り替え中

これによりサイト側ではIEでアクセスしていると扱われ、IE特化サイトも正常に閲覧することができるというわけです。(クッキーも同期されますので、ログイン情報なども記録されます。)
IEエンジン利用中はアイコンが
また、ボタン右クリックで表示されるメニューからは
■オプション設定を開く:Fire IEオプションを開きます。
■ルールの変更:どのサイトでIEレンダリングエンジンを使うかを指定できます。
クリックすると以下のようなウィンドウが開き、デフォルトで多くのルールが登録されているのが確認できます。このルールに記載されたURLへアクセスした場合は自動的にIEレンダリングモードに切り替わるようになっています。

また、[Custom rules]にURLを記述することで、任意のサイトを自動的にIEでレンダリングさせることができるようになります。

■インターネットのプロパティを開く
■スキンの変更:ロケーションバーアイコンを作者サイトからダウンロードして変更できます。

■自動切り替えの無効化
を行うことができます。
オプション画面からは以下のような項目が設定できます。
<全般>
○新しいURLを開いた際、現在のエンジンを利用する。
○エンジンの自動切り替えを無効にする
○ショートカットキーの有効・無効、およびキーの変更
○IEエンジン利用時はプライベートブラウジングに対応しませんが、その旨を警告するページを表示するかどうかを選択できます。
<UI>
○ロケーションバーボタンを非表示・アイコンのみ表示・アイコンとテキストを表示から選択できます。
○ロケーションバーボタンにマウスを乗せた際、現在の状態をツールチップで表示する。
<Integration>
○マウスジェスチャのサポート:FireGuesturesやMouseGuestureなどをお使いの場合、IEレンダリングモードでも(ほとんどの)ジェスチャを有効にできます。
<IE Compatibility Mode>
○利用したいレンダリングモードをIE7/IE8/IE9から選択することが可能です。
このように、非常に簡単な操作でIE特化サイトをスムーズに閲覧することができるようになるというアドオンです。
この手のアドオンにはおなじみの「IE Tab Plus」などがありますが、これもなかなか使いやすいものですので、IE特化サイトを閲覧する必要がある方や、表示スタイルをチェックする必要のあるサイト管理者の方は、試してみてはいかがでしょうか。
ダウンロード:Fire IE(Add-ons for Firefox)
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