本バージョンは起動・パフォーマンスの高速化、安定性の向上をはじめ、多数の新機能が搭載されたものとなっています。
すでにOperaをご利用の方は、起動時のウィザードに従うだけで簡単に最新版へアップデートすることができるようになっています。
Opera 12.0の主な新機能・改良点などは以下の通りです。
■起動・オンライン接続・ページ読み込みを高速化:タブがスムーズに読み込まれるため、起動とシャットダウンを一瞬で行うことができ、ブラウジング中のページの読み込みも高速になっています。
■軽量テーマの採用:FirefoxのPersonasのような軽量テーマを採用。適用後再起動なども必要なく、気軽にUIデザインを変更することができます。
■自分の画像の送信:サイト上でPCのWebカメラを使用してブラウザから写真を撮影することができます。
■アドレスバーに表示される色分けされたセキュリティサイン:Webサイトのプライバシーとセキュリティの設定を簡単に確認することができます。
■新しい API:Operaが提供するより安定性に優れたウィンドウとタブ向けのパワフルな APIを利用することで、拡張機能を使ったタブの操作、タブのグループの作成、ウィンドウの管理などを行うことができます。
■プラグインが別プロセスに:Firefoxのようにプラグインプロセスを分離し、プラグインがクラッシュしてもブラウジングを続けることができるようになりました。タスクマネージャにて[Opera_Plugin_wrapper.exe]が確認できます。
■Do Not Trackのサポート:設定→詳細設定→セキュリティ→「ウェブサイトによるトラッキングを許可しない」にチェックを入れることで有効化できます。
■右から左に読む言語のサポート。
■新しいWeb標準仕様のサポート:WebRTC、HTML5 のドラッグ&ドロップ、CSS3アニメーションとトランジション、トラッキング拒否(Do-Not-Track)、CSS Generated Content for Paged Media(印刷メディア用に生成されるコンテンツ)をサポートするようになりました。*サポートされる新しい標準の完全な一覧
■(実験的な)ハードウェアアクセラレータWebGLのサポート:コンピュータのグラフィックカードを使用して処理能力を向上。この機能により高度な処理が必要なWebアプリケーションやゲームの速度が向上します。
この機能を有効にするには、アドレスバーに[opera:config#UserPrefs|EnableHardwareAcceleration]と入力し、表示された設定項目の値を[1]に変更して最下部の[保存]ボタンをクリックして再起動します。
また、[about:gpu]でアクセラレーションの概要を確認することができます。
■Opera Unite、Opera Widgets、およびボイス機能の提供を終了。
その他にも、操作性を改善するための改良が多数行われています。
Operaユーザーはもちろん、Firefoxユーザーも、きっとこの速さと機能に満足できると思いますので、興味のある方は試してみてはいかがでしょうか。
ダウンロード:Opera 12.0(opera.com)
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■FirefoxにOperaのような特徴を加えることができるアドオン「Classic Opera」
■Opera 10.50をほんの少し使ってFirefox 3.6と比べてみました。
この操作を行っても[about:gpu]画面で
Hardware acceleration
Disabled
Direct3D 10
Backend not supported
Could not load library
OpenGL
Backend not supported
Could not load library
と表示される場合は、ハードウェアアクセラレーションを使用できない環境であるということなのでしょうか?
現在、6年以上前に買ったXPマシンを使っているのですが…
Firefoxでも同じようなことがあるのですが、一部のグラフィックカード、ドライバが対応しないことがあります。グラフィックカードのドライバをアップデートしてもダメなようでしたら、カードが対応していないということが考えられますので、一度更新してみてください。