本バージョンは、巨大ファイル送信時にオンラインストレージへファイルをアップロードし、そのダウンロードリンクをメッセージに記載する機能が追加されているのが大きな特徴となっています。
すでにThunderbird Beta版をご利用の方は、ヘルプメニューよりアップデートが可能となっています。
Thunderbird 13.0 Beta1の主な新機能、変更点などは以下の通りです。
■Filelink機能の追加
巨大ファイルをメッセージへ直接添付する代わりに、オンラインストレージサービスへアップロードし、そのダウンロードリンクを送信できるようになりました。
<Filelink機能の利用方法>
メッセージ作成時に大きなファイルを添付しようとすると、ウィンドウ下部にファイルストレージアップロード機能の利用を促すメッセージが表示されるようになっています。
ここで「リンク共有」をクリックすると、Filelinkセットアップが開始されます。
ここでは利用するオンラインストレージを[Dropbox]または[YouSendIt]から選択できるようになっていますので、アカウントをお持ちのサービスを選択してください。
たとえばDropboxを選択して「セットアップ」ボタンをクリックすると、Dropboxのログインウィンドウが開きますので、ここでログインを行います。
ログインするとThunderbirdがDropboxへアクセスすることを許可するかどうかと聞いてきますので、ここで「許可」をクリックします。
「許可」されるとメッセージ作成ウィンドウに以下のようなメッセージが表示され、添付ファイルのアップロードが開始されます。
アップロードが完了すると、メッセージ内に添付ファイルのダウンロードリンクが自動的に記入されるようになっています。あとは必要に応じて本文などを記入し、送信を実行するだけです。
メッセージ受信者には以下のようなスタイルでメールが届きます。
受信者が本文内のリンクをクリックすれば、ストレージ内のファイルをダウンロードすることができるページへアクセスすることができるというわけです。
これにより、大きな添付ファイルをうっかり送信してはじかれてしまうというようなミスを防ぐことができそうですね。
■Windows版の最低システム要件がWindows XP Service Pack 2以上になりました。今後Windows 2000とXP SP1には対応しません。
そのほかにも、バグの修正やUIの小変更などもあるようです。
リリースノート(ja)
以上のように、ファイルストレージの利用による添付ファイル送信機能の追加をメインとした更新となっています。
正式版のリリースはFirefox同様6月5日となっていますが、このような新機能を使いたい方や、パフォーマンスをテストしてみたいという方は、テスト版であることを了承の上でお試しください。
なお、Betaダウンロードページでは、次々期Thunderbirdのテスト版である「Thunderbird 14.0a2」もダウンロード可能となっていますので、興味のある方はこちらも試してみてはいかがでしょうか。
ダウンロード:Thunderbird 13.0 Beta1(mozilla.jp)
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