このような理由から、Firefoxをベースにカスタマイズされたブラウザも複数出回っており、その一部はユーザーから大きな支持を得ています。
今回は、そんなFirefoxをベースとしたブラウザの中から、代表的なものをいくつかご紹介したいと思います。
1.Waterfox(Windows 7/Vista 64bit)

Firefoxをベースとした64ビット対応ブラウザです。最近64ビットOSがプリインストールされたPCも増えてきていますが、これを使えばOS本来の性能を引き出すことができます。
多くのプラグインも64ビットに対応していますので、64ビットOSをご利用の場合は選択肢の一つにしてみてはいかがでしょうか。
なお、現在ダウンロードできるバージョンはFirefox 11.0ベースのWaterfox 11.0となっています。
2.Pale Moon(Windows XP SP2+/Vista/7 32/64bit)

Firefoxをさらに軽量化、高速化したようなカスタマイズブラウザです。起動速度、ブラウジング速度の向上に加え、メモリ使用量も軽減されているのが大きな特徴で、こちらは32/64ビット両方に対応しています。
3.Iceweasel(Debian)

Debian(Linux)とMozillaの対立などの経緯を経て生まれたFirefoxと同機能を持ったブラウザ。「Firefox」の商標を外していること以外は機能に差はありません。
なお、同様の理由でThunderbirdをベースとしたIcedoveというメーラーも用意されています。
4.IceCat(旧GNU IceWease)(Linux)

フリーなプラグインやアドオンを利用できるほか、クッキー制御などいくつかのプライバシー保護機能を持っています。
5.Wyzo(Windows/Mac OS X)

ダウンロードとオンラインメディア機能を強化した「メディアブラウザ」。BitTorrentクライアントがビルトインされていたり、「Media Start Page」と呼ばれるスタートページにビデオや音楽関連のリンクが含まれていたりします。
また、ダウンロード速度がFirefox比10倍に高速化されているなど、随所にメディアを楽しむためのカスタマイズが施されています。
以上のように、様々な個性を持ったFirefoxベースのブラウザが揃っています。
なお、これらは全て英語版となっており、ブラウザとして利用するのになんら問題はありませんが、メニュー類などが英語では落ち着かないという方は
http://releases.mozilla.org/pub/mozilla.org/firefox/releases/ へアクセス→ベースとなるFirefoxのバージョン番号をクリック
↓
(Win版の場合)Win32/をクリック、または(Linux版の場合)linux-x86_64/などをクリック
↓
開いたディレクトリ内の[xpi]をクリックし、[ja.xpi]をダウンロードします。
ダウンロードした[ja.xpi]をご利用のブラウザへインストールし、最後にabout:configを開いて[general.useragent.locale]および[intl.accept_languages]をダブルクリックし、文字列を[ja-JP]に変更します。
全てを試したわけではありませんが、この方法でいくつかのブラウザは日本語化できるはずです。
人とは違ったブラウザを使いたいという方や、Firefoxの性能面に不満があるような方は、このようなブラウザを使ってみるのもいいのではないでしょうか。
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