このプロトコルで通信を行えばページの読み込みが高速化されることが期待できますが、Firefoxデフォルトでこの機能は有効になっておらず、ユーザーが手動で有効にしてやる必要があります。
SPDYプロトコル通信とは、Googleが提唱するhttpを補う高速通信プロトコルで、2009年にその概要が発表されたものです。
このプロトコルを使えばページ読み込み速度が(目標値)50%高速化されるというもので、すでにGmailやGoogle カレンダー、Google ドキュメント、Twitterなどがこのプロトコルを使った通信に対応しています。
サイトが採用していてもブラウザが未対応では効果はありませんが、Firefox 11からは以下の設定を行うことでこのSPDY通信が可能となります。
1.about:config を開く。
2.フィルタ欄に[network.http.spdy.enabled]と入力する。
3.表示された[network.http.spdy.enabled]をダブルクリックし、値を[true]に変更する。
これでSPDYプロトコル通信が可能なサイトで高速通信が可能となります。
しかし、これだけではどのページが高速通信しているのかがわかりにくいですね。
SPDY通信を行っていることを視覚的にわかるようにしたいという方は、「SPDY indicator」というアドオンをインストールすることで、SPDY通信時にロケーションバーへ特殊なアイコンを表示することができるようになります。
SPDYを有効にし、「SPDY indicator」をインストール後、たとえばGmailなどのSPDY通信可能なサイトを開くと、ロケーションバー右側に以下のようなアイコンが表示されるようになります。
これで「ああ、高速通信中だな・・」とわかるようになるわけです。
そう多くのサイトが採用しているわけではありませんが、より高速なページローディングを求めていらっしゃる方は、設定しておいてはいかがでしょうか。
なお、Google Chromeではこの機能がすでに有効となっており、オムニバーに[chrome://net-internals/#spdy]と入力してEnterキーを押すことで、SPDY通信の状態を確認することができます。また、Google Chrome用の「SPDY indicator」もリリースされていますので、こちらもお試しください。
ダウンロード:SPDY indicator(Add-ons for Firefox)
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SPDY、すごいですね。私の環境ではFirefoxとは思えない速度になりました(笑)ブラウジングがこんなにも快適になるとは…ありがとうございます。
これからも記事を楽しみにしています。