しかし、PCをリカバリした時や、他のPCでも同様のカスタマイズが施された環境を再現しようとすると、また一から設定しなおさなくてはならず、カスタム項目が多ければそれだけ苦労しなければなりません。
このような時のために、Mozbackupなどで定期的にバックアップを行い、いつでも同じ環境を復元できるようにされている方も多いと思いますが、それでもバックアップ作業→Firefoxをインストール→バックアップの復元→その他プラグインなどの導入など複雑な作業を行わなくては元の環境を手に入れることはできません。
「Firefox Addon Maker」というフリーソフトを使えば、こんな時でも自分だけのオリジナル環境を持ったFirefoxを簡単にインストールすることができます。
「Firefox Addon Maker」は、ご利用の環境をあらかじめパッケージしたFirefoxのインストーラを作成し、そのセットアップファイルをリカバリ時や他のPC上で実行するだけで、カスタマイズされた環境ごとFirefoxをインストールすることができるようになるというWindows XP/Vista/7用ソフトウェアです。
ソフトをダウンロードすると、[FFaM_v.0.9.0.4.exe]というファイルが出来ます。
これをダブルクリックすることでツールが起動するようになっています。
UI内には、インストーラに含める各種項目が表示されており、これらにチェックを入れたりインストール先を指定することで、インストーラに好みの環境を含めることができるようになっています。
あらかじめ指定できる項目は以下のようになっています。
<左セクション>
■インストールするFirefoxのバージョン、言語など。
■現在のFirefoxのパス、およびプロファイル。
■インストーラを実行した際のインストール先、プロファイル作成ディレクトリの指定など。
<中セクション>
■インストーラにブックマーク、パスワード、クッキー、履歴、設定、セッション、拡張機能の設定を含める。
■インストーラにテーマ、プラグイン、コンポーネント、検索エンジン、辞書、モジュール、hyphenationを含める。
■インストール時にデフォルトブラウザに指定する。
■カスタムアイコンを使う。
■移行ウィザードを無効にする。
■互換性ウィザードを無効にする。
■クラッシュレポーターを無効にする。
<右セクション>
■インストールするプラグインの選択。
■クイック起動、デスクトップ、スタートメニューなどに登録する。(タスクバーに表示可能)
■インストーラタイプの選択。
以上のように、インストーラに含める項目を細かく選択することができるようになっています。
設定完了後、下部の[Crate Installer]ボタンをクリックすれば、作成が開始されます。
*含めるデータが多い場合はかなり時間がかかります。
しばらく待って以下のようなダイアログが表示されれば作業は完了です。
(デスクトップで本ツールを実行した場合)デスクトップに以下のようなセットアップファイルが出来上がっているはずです。
リカバリ時やインストールしたいPCにこのファイルを移動してダブルクリックするだけで、選択した環境込のFirefoxをサイレントインストールできます。
*"サイレント"インストールですので、ウィザードなどは表示されません。
インストール完了後、Firefoxを起動すれば、いつもの環境ですぐに利用できます。
このように、バックアップとは違い、Firefoxを指定した環境ごとインストールすることができるようになるファイルが作成できるソフトウェアとなっています。
バックアップの代わりになるのはもちろん、Firefox本体のインストール後にあれこれ作業をしなくて済みますので、多くのPCに同じ環境のFirefoxをインストールしたいような時などに使えば便利かもしれませんね。
ダウンロード:Firefox Addon Maker
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■「MozBackup」で丸ごとバックアップ。
■Firefoxのプロファイルを丸ごとバックアップ・リストアできるソフトウェア「BackupFox」(Thunderbirdにも対応)
■高機能バックアップツール「Firefox Extension Backup / CLEO 1.0 」
■Firefoxのブックマーク/履歴をローカルに自動バックアップできるアドオン「BackupFox」
■拡張機能の「個別設定」をインポート・エクスポートできるFirefoxアドオン「OPIE」
