このような状態になるには相当数のタブを開かなければなりませんが、必要があって大量のタブを開かなくてはならないようなとき、このようにオーバーフローしてしまうとかなりややこしくなりますね。
こんな場面でも、できるだけ多くのタブをスクロールすることなく見渡すことができるようになれば、かなり作業効率が上がるのではないでしょうか。
そんな機能をFirefoxに与えてくれるアドオンが「NOverflow」です。
「NOverflow」は、Firefoxで多くのタブを開いている時でも、タブの幅を自動的に調整してなるべくオーバーフローしないように表示させることができるというものです。
アドオンをインストールした後は、オーバーフローするような数のタブを開いていても幅が自動的に調整され、よほどの数を開かない限りスクロールすることなくタブを見渡すことができるようになります。
<960px程度のウィンドウに15のタブを開いた例>
■デフォルト
■NOverflowインストール後
デフォルトでは15このうち10個のタブしか表示されず、残りは左右にスクロールしなければ参照できませんでしたが、NOverflowインストール後はタブ幅が調整され、全てのタブを見渡すことができるようになりました。
また、Firefoxデフォルトの場合、タブをアクティブにすると[×]ボタンが表示されるようになっていますが、NOverflowインストール後はアクティブでないタブにマウスを移動するとこの[×]ボタンが非表示になるようになっています。
↓
これにより、[×]の分だけページタイトルが多く表示されるようになるという効果があります。
さらに、空白タブ、およびファビコンが用意されていないサイトに付与されるデフォルトアイコンも非表示となり、ここでもスペースを稼ぐ工夫がされています。
↓
オプション設定では、デフォルトのタブ幅などを用途に応じて変更することが可能です。
<オプション設定>
■タブの最小幅
36/54/72pxから選択可能です。1920ワイド画面の場合、36pxなら45個ほどのタブがオーバーフローせずに表示できます。
■ブランクファビコンを非表示にする。
■ピン留めタブをスリム化する。
ピン留めタブの幅を若干狭くすることができます。
○デフォルトのピン留めタブ
○スリム化されたピン留めタブ
このように、デフォルトと比べてかなり多くのタブをスクロールすることなく表示させることができるようになるというアドオンです。
もちろん表示できるタブの数には限界がありますが、これで多くのタブを開いていても作業がしやすくなるのではないでしょうか。
動画や画像を一気に新規タブで開くことが多い方や、多段表示は嫌いだけど多くのタブを表示させたい、という方は、インストールしておいてはいかがでしょうか。
ダウンロード:NOverflow(Add-ons for Firefox)
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