安全性を考えるとこのような設定で間違いはありませんが、ふとHTMLで表示させたいメッセージがあったときはちょっと面倒ですね。
Thunderbirdの場合、メニューバーの[表示]→メッセージの表示形式より「オリジナルHTML」「シンプルHTML」「プレーンテキスト」が選択できるようになっていますが、HTMLをOFFにしていてあるメールだけHTMLで表示させたいという場合は、わざわざこのメニューから操作し、見終わったらまた元に戻しておかなくてはなりません。
HTMLメッセージは絶対に表示しないというのならいいのですが、時々見るというのなら、こんな作業を行うことなくもっとシンプルに切り替えたいですね。
Thunderbirdにそんな機能を与えてくれるアドオンが「Allow HTML Temp」です。
「Allow HTML Temp」は、ThunderbirdでHTMLメッセージを表示しないように設定している時でも、専用のツールバーボタンをクリックするだけで、一時的にそのメッセージのみHTMLで表示することができるというものです。
アドオンをインストール後、ツールバーに専用のボタンを設置すれば準備は完了です。
これでHTMLが無効の時でも、このボタンをクリックするだけでHTMLを表示させることができるようになります。
■プレーンテキスト
↓
■HTML
HTMLが有効になるのはボタンクリック時のみで、違うメッセージを選択するなどの操作を行えば元の設定に戻るようになっていますので、以降もHTMLメッセージが表示されることはありません。
*同ボタンはヘッダ部のボタンカスタマイズによりヘッダにも設置することができるようになっています。
なお、このアドオンの導入により、ステータスバーに「メッセージの表示形式」選択オプションが表示されるようになりますので、ここから素早く表示形式が選択できるようにもなります。
以上のように、煩わしい設定を繰り返すことなく、必要な時だけHTMLメッセージを表示させることができるようになるというアドオンです。
普段はHTMLメッセージをOFFにされている方も、これがあれば信頼できるサイトのHTMLだけは表示しようという気になるのではないでしょうか。
ダウンロード:Allow HTML Temp(Add-ons for Thunderbird)
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