同じようなことはGoogle Chromeの新規タブページでも利用できますし、Firefoxアドオンの中にも似たような機能を持たせることができるものがいくつか公開されており、これらを導入することでユーザーは好みの[マイページ]を使うことができるようになっています。
今回は、そんなスピードダイヤル系アドオンの中から、サムネイルブックマークや履歴、最近閉じたタブなど、様々な情報を参照することができる高機能なアドオン「FVD Speed Dial」というものをご紹介したいと思います。
「FVD Speed Dial」は、Firefoxの新規タブを開くだけでお気に入りサイトがサムネイルブックマークとして表示できる「スピードダイヤル」や、最近訪問したサイトをリストアップできる「履歴」などに素早くアクセスすることができるという総合的な機能を持った新規タブカスタマイズツールです。
アドオンをインストール後、ツールバーに設置された専用のボタン をクリック、または新規タブを開くと、以下のようにビジュアルなブックマークが開くようになります。
ここにはデフォルトでいくつかのサイトが登録されていますが、空白部の[+]ボタンをクリックすることで、任意のサイトをビジュアルブックマークとして登録することとができるようになっています。
[+]ボタンをクリックすると、以下のようなダイアログが表示されますので、ここに登録したいサイトのURLを入力し、登録グループの選択、表示させたいタイトルなどを入力します。
[Next]をクリックすると、ページのサムネイルにプラグインが必要なコンテンツを表示させるかどうかや、プレビュー画像をURLから拾ってくるか、ローカルファイルから拾ってくるかなどの選択ができます。
最後に[Create Dial]をクリックすれば登録が完了し、いつでもワンクリックでサイトにアクセスできるようになります。
登録後のサムネイルにマウスを乗せると、クリックした回数が表示されるほか、上記登録画面の表示による「編集」、および[×]ボタンによる登録解除ができるようになっています。
*アイテム右クリックで表示されるメニューからは、サイトを指定したタブに開いたり、リフレッシュ、URLのコピー、別グループへの移動などが可能です。
また、デフォルトでは各ブックマークは[Group1]というグループに登録されるようになっていますが、グループタブ横の[+]ボタンをクリックすることで新規グループを作成し、ブックマークを使いやすいように分類することが可能です。
*[Popular]グループをクリックすれば、クリックした回数が多い順にサムネイルを表示できます。
*グループ名右クリックで表示されるメニューからは、グループ名の編集や削除、グループ内アイテムの一括オープンなどが可能です。
このように、ビジュアル的にも美しく、使いやすいサムネイルブックマークが利用できるようになります。
そのほかにも、「FVD Speed Dial」の画面上部にある各アイコンをクリックすることで、以下のような機能が利用可能です。
■Most Visited(よく訪問するサイト一覧)
よく訪問するサイトをリスト表示させることができます。
画面内には良く訪問するサイトがURLで表示されていますが、ページタイトルで表示させることもできます。また、[All]で全てのサイトを表示させるほか、先月、先週というように期間を絞り込んだ表示も可能です。
サイト右側の[+]ボタンでスピードダイヤルへの登録、[×]ボタンでリストからの削除ができます。
*リスト内アイテムのドラッグ&ドロップでスピードダイヤルへ登録することもできます。
さらに下部の[Open all links]で全てのサイトを一括で開いたり、[Delete・・・]で一括削除することもできます。
■Recently Closed(最近閉じたタブ)
最近閉じたタブ一覧を表示できます。
こちらも最近訪問したサイト機能同様、スピードダイヤルへの登録や削除、一括オープン・削除などが可能です。
■Restore Previous Session(前回のセッションを復元)
ボタンをクリックするだけで前回のセッションを復元できます。
以上のような機能が利用できるようになります。
なお、各機能利用時の共通機能として、ページの空白をダブルクリックすれば表示を隠すことができたり、アイコン横の▼をクリックして表示設定を変更したりすることができます。
▼クリック時に変更できる設定は以下のようになっています。
■Spped Dial
○スピードダイヤル機能の有効・無効
○新規タブ表示時にデフォルトでSpped Dialを表示する
○Popularグループに表示する最大件数
○ブックマークサムネイルのサイズ(リスト表示も可)
○サムネイルを表示するカラム数
○デフォルトで表示するグループ
○グループの管理
■Most Visited
○Most Visited機能の有効・無効
○新規タブ表示時にデフォルトでMost Visitedを表示する
○最大表示件数
○サムネイルのサイズ(サムネイル表示も可)
○サムネイルを表示するカラム数
○更新間隔(時)
○手動更新
○削除した訪問履歴を復元する
■Recently Closed
○Recently Closed機能の有効・無効
○新規タブ表示時にデフォルトでRecently Closedを表示する
○最大表示件数
■全ページ表示時の共通機能
○画面内の検索窓からは、Google 検索が可能
○ページ上部のバーから、Googleの各サービスへアクセス
○ページ右上の△クリックでメニュー部を非表示に
さらに、以上のような簡易設定の他、オプション設定からはさらに詳細な設定を行うことが可能です。
オプション設定にアクセスするには、以下のようないくつかの方法があります。
○アドオンマネージャの設定ボタンをクリック
○ツールバーボタンの▼をクリックして設定したい機能のオプションを個別に呼び出す
○新規タブページに表示されている「設定」アイコンをクリックする
オプション画面では、以下のような設定が可能です。
■メイン設定
○メインボタンの表示・非表示 ○ダイヤル下部にURLを表示する
○ステータスバーボタンの表示・非表示 ○ダイヤル上にアイコン・タイトルを表示する
○新規タブを開いた際、FVD Speed Dialを表示する ○プラグインを無効にする
○Speed DialをFirefoxの[ホーム]ページにする ○検索窓を非表示にする
○新規タブ表示時やボタンクリックで開くデフォルトのダイヤル(機能)
○各機能の有効・無効
○ドメインのブロック
各機能に表示させたくないドメインをブロックできます。[Manage]ボタンをクリックすると以下のようなウィンドウが開きますので、ここでAddをクリックし、任意のドメインを入力することでブロックリストが作成できるようになっています。
○ダイヤルを開く場所
ダイヤルを現在のタブ、新規タブ、バックグラウンドの新規タブで開くことができます。
○設定のインポート・エクスポート
○ダイヤルの透明度
スライダを動かすことで、アクティブで無いアイテムの透明度を変更することができます。
■Spped Dialオプション
○アイテム追加セクション[+サムネイル]を表示する
○デフォルトで表示するグループ
○Popularグループの最大表示件数
■Most Visitedオプション
○最大表示件数
○アイテムの並び順
■Recently Closedオプション
○最大表示件数
■背景オプション
ここでは背景の色や画像などを設定することができます。色の場合はカラーパレットからの選択、およびカラーコードの直接入力で変更できます。
背景に画像を利用したい場合は、[Local File]にチェックを入れ、参照ボタンをクリックしてお好みの画像を指定してください。(*画像URLからの適用も可能です。)
■テキストオプション
タイトルやURLのテキストカラーやサイズを各モードごとに細かく調整できます。
カラーコードの入力とサイズ選択だけで好みの表示スタイルにすることができます。
以上のように、各項目ごとにかなり細かな設定が可能となっており、自分だけのオリジナルスピードダイヤルを新規タブで利用することができるようになります。
スピードダイヤル系アドオンは数多くありますが、ここまでカスタムできるものも珍ししですね。
既存の新規タブカスタマイズ系ツールやビジュアルブックマーク系ツールでは満足できないという方は、是非お試しください。
ダウンロード:FVD Speed Dial(Add-ons for Firefox)
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