そんな時、タブをミドルクリックしたり[×]を必死にクリックして閉じたりしていては間に合わないこともあるかもしれません。
仮に全部閉じてしまうことができても、履歴を消去するまでの時間はないでしょうし、ブラウザごと終了させてしまうのもかなり不自然ですね。
Firefoxアドオンには、このようなパニック時にタブを瞬時に閉じてしまったり、タイトルを変更するなどの工作を行うことができるものが多数あります。
今回は、そんな「ボスが来た!」系アドオンの中から、ショートカットキー一発で現在開いている全てのタブを閉じ、代わりに無難なタブを開きつつ履歴をも上書きすることができる「History Rewrite」というアドオンをご紹介したいと思います。
「History Rewrite」は、職場や自宅で人に見られたくないようなサイトを閲覧していてとっさにそれを隠したいとき、特定のショートカットキーを実行することにより、それらを他の無難な4つのサイトに置き換えつつ、履歴も書き換えてくれるというものです。
たとえば職場で以下のように動画を見たりTwitterに耽っていたりしているときでも
Alt+Mキーを実行すれば
瞬時にタブが置き換えられ、履歴も置き換えられたものに書き換えられるようになります。
置き換えられるサイトは日本にユーザーにとってはあまりなじみのないスポーツニュースサイトやAmazonの商品ページだったりしますが、現バージョンではオプション設定が空白になっており、置き換えるサイトを変更することができません。
しかし、アドオンのコードを書き換えることにより、以下のように日本のユーザーでも不自然のないサイトを開くようにすることもできます。
コードを書き換えるには、アドオンを一旦ローカルにダウンロードして解凍し、[history_rewrite-1.0-fx\chrome\content]内の[historyrewrite.xul]をメモ帳などで開き、4つある[gBrowser.selectedTab = gBrowser.addTab]以下の("置き換えるURL");に任意のURLを記述します。
あとは上書き保存し、再度ZIPで書庫を作成→拡張子をxpiに変更してFirefoxへドラッグ&ドロップすればカスタム版をインストールすることができます。
面倒な方は、私が勝手に書き換えたhistory_rewrite-1.0-fx-jp.xpiをインストールすれば、上記見本のようにウェザーリポート、NHKニュース、Google マップ、道路交通情報に置き換わるようになります。
以上のように、閉じる、開き直す、履歴を書き換えるという3拍子揃ったパニック対応アドオンとなっています。
職場や自宅でブラウジングしている内容を知られたくないという方は、インストールしておいてはいかがでしょうか。
ダウンロード:History Rewrite(Add-ons for Firefox)
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