インターネットラジオサービスの「Pandora」などは日本からのアクセスができないことなどがよく知られていますね。
また、一部の海外ブランド直販サイトでは、米国本店で安く買い物をしようとしてアクセスしても日本法人のサイトにリダイレクトされてしまい、日本の価格でしか購入ができないようになっていたりもします。
しかし、このような処理がされても使いたいサービスがあるでしょうし、お得に買い物をしたいこともあるでしょう。
Firefoxユーザーなら、このようなIPによる制限を回避するようなことはなんでもない作業だと思いますが、設定がややこしかったり、サーバを探したりするのが面倒だったりしますね。
Firefoxに「Stealthy」というアドオンをインストールしておけば、ボタン一つでIPを偽装し、プライバシーを守りつつIP制限のあるサイトが利用できるようになります。
「Stealthy」は、専用のボタンをクリックして機能を有効にするだけで、Firefoxのプロキシ使用設定を自動で変更してIPの偽装を行い、安全かつIP制限があるようなサイトもブラウジングすることができるようになるというアドオンです。
アドオンをインストールしたら、ツールバー、またはアドオンバーに専用のボタンを設置しましょう。
デフォルトではボタンが赤色 で機能が無効であることを示していますが、クリックすることでボタンが緑色 に変化し、機能を有効にすることができます。
機能が有効になると、Firefoxのプロキシ設定部に自動で適したプロキシサーバが記入されます。
これにより以降のブラウジングでは自己のIPを隠してブラウジングできるようになります。
■デフォルト(IPからアクセス国やプロバイダ名も丸わかりです。)
■Stealthy有効時(IPが変化し、プロバイダ名もわかりません。)
利用されるサーバは随時適切なものが選択されるようになっていますが、オプション設定を行うことにより、米国からのアクセスやその他国からのアクセスであるように見せかけることが可能です。
<オプション設定>
[利用設定]
■ノーマル設定:普通にアクセスすると利用できないページに対応。
■アメリカ国内からのアクセスであると偽装する。
Pandoraなどにも普通にアクセスできます。
■任意の国:DE(ドイツ)、GB(イギリス)などの国コードを記述することで、その国からのアクセスであるように偽装できます。
[起動設定]
■ブラウザ終了時にStealthyの状態を記憶し、次回起動時にその状態で開始する。
■ブラウザ起動時、StealthyをOFFの状態にする。
■ブラウザ起動時、StealthyをONの状態にする。
最後の□にチェックを入れておけば、(ネットワーク切断などの)支障があった際、接続設定をクリアします。
このように、任意のアクセス方法を簡単に設定することができるようになっています。
状態や設定に合わせて自動でプロキシの利用設定が行われることから、使えるサーバを探す必要もなく、こういったことに詳しくないユーザーでも簡単にIPを隠したブラウジングを行うことができますね。
会社でアクセス制限されているようなサービスを利用したり、ある程度の匿名性があることからよからぬこともできそうですが、くれぐれもそういったことには利用せず、便利に使ってみてください。
ダウンロード:Stealthy(Add-ons for Firefox)
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