このパスワードは、ユーザー登録などをした際に自分で決めることがほとんどですが、その中には自分が思っているより単純で推測されやすいものを使っている場合があるかもしれません。
Googleアカウントなどを作成する場合、入力したパスワードの安全度が表示されることから、それに気がつくことがありますが、そうでない場合あまり安全度などを意識せずに登録していることもあるでしょう。
そうして登録した安全度の低いパスワードも、Firefoxに記憶してしまえばそのまま利用し続けることになってしまいます。
もし、そのようなパスワードを使っていても、せめて後から気がつくことができれば対処することもできますね。
Firefoxに「BadPass」というアドオンをインストールしておけば、パスワード入力時にその安全度を知ることができるようになります。
「BadPass」は、パスワード入力時にそれがどれだけ安全なものであるかを、入力部の背景に色を付けて示してくれるというものです。
アドオンをインストール後、パスワードフォームにパスワードを入力すると、その入力部が以下のように変化します。
■一般的なパスワード
■非常に弱いパスワード
■弱いパスワード
■中レベルのパスワード
■強力なパスワード
このように、フレーズの文字数や大文字/小文字、数字、記号の混合度合いや、500以上の推測されやすいパスワードデータベースとの照合によって、その安全度を色で示してくれるようになります。
また、デフォルト設定では、危険と判断されたパスワードでログインしようとすると、以下のような警告が表示され、ログイン(パスワードの送信)自体ができないようになっています。
オプションウィンドウでは、このログイン制限や警告レベル別の色などを設定することができます。
■警告時のアクション
○警告しない。
○弱いパスワードの時に警告を表示する。
○弱いパスワードの時にログインを防ぐ。
■要求されるパスワード(要求以下なら危険と判断します。)
○最低文字数
○大文字アルファベットを含む
○小文字アルファベットを含む
○数字を含む
○記号を含む
■安全度を示す色
○一般的なパスワードを示す色
○非常に弱いパスワードを示す色
○弱いパスワードを示す色
○中レベルのパスワードを示す色
○強力なパスワードを示す色
またウィンドウ右側にはよく使われる脆弱なパスワードデータベースが表示されています。必要ならここに推測されやすいと思われるパスワードを追加したり削除したりすることができます。
以上のように、すでに設定済み、またはこれから設定するパスワードの安全性を、さりげなく警告してくれるというアドオンです。
多くのパスワード情報を日常的に使う今、このアドオンを使ってその安全性を再確認してみてはいかがでしょうか。
なお、本アドオンを使っても、何か情報が送信されたり保存されたりすることはありません。
ダウンロード:BadPass(Add-ons for Firefox)
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