これらのブラウザには、それぞれユーザーIDおよびパスワードを保存する機能が備わっていますが、利用しているうちに、こうした情報は各ブラウザへバラバラに蓄積されていってしまいます。
Firefoxでは保存しているユーザー情報も、Operaでは保存していないということもよくあることで、このような時にその情報を記憶していなければ、Firefoxで情報を参照したりブラウジングをし直したりしなければなりません。
そんな時に便利なソフトウェアが「WebBrowserPassView」です。
「WebBrowserPassView」は、Firefoxをはじめ、IE、Google Chrome、Operaなど4つのブラウザに保存されているログイン情報を一つのウィンドウへ一覧表示し、参照・管理することができるというWindows用の無料アプリケーションです。
ツールをダウンロードした後解凍し、実行ファイルを実行すればツールが起動するようになっています。
起動されたウィンドウ内には、Firefox、IE、Google Chrome、Operaそれぞれに保存されているユーザー情報が一覧表示され、個別にサイトURL、ブラウザ、ユーザー名、パスワードをプレーンテキストで参照することができるようになっています。
コンテキストメニューからは、(個別または選択した)アイテムをテキストファイルで保存したり、パスワードのコピー、HTMLスタイルでの出力、プロパティの参照などができるようになっています。
■HTMLでの情報出力(デフォルトブラウザで開きます)
■Choose Column:表示項目の選択
■個別アイテムのプロパティ
メニューバーやツールバーボタンからも同様の操作ができるほか、検索ボタンをクリックして項目名の検索を行い、アイテムの絞り込みもできるようになっています。
Optionからは、リストアップ対象となるブラウザを選択することが可能です。(デフォルトでは全て選択)
このように、各ブラウザに散らばるログイン情報をまとめて参照したり、テキスト・HTMLとして保存したりすることができるというソフトウェアとなっています。
扱う情報が大変重要なものですので、インストールには十分な注意が必要ですが、複数のブラウザを使うのがあたりまえになっている今、こうしたソフトがあればイザというときに便利かもしれませんね。
ダウンロード:WebBrowserPassView
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■Firefoxに保存されているパスワード情報を編集することができるアドオン「Saved Password Editor」
■LastPassに保存したパスワードを[Google Chrome][Safari][Opera]でも利用できるブックマークレット。
■Firefoxでパスワード欄に入力した文字(****)を普通のテキストで表示する「Unhide Passwords」
■パスワードが記憶されているページで自動的にログインボタンを押してくれるGreasemonkeyスクリプト「AutoLoginJ」
■Firefoxのパスワードマネージャに保存されたパスワードをインポート・エクスポートできる「Password Exporter」