このようなシーンは、業務や趣味で毎日必ず使うようなサイトを開くような場合や、参考にしたいリンクを次々に開いたとき、フィードリーダーから読みたい記事をあらかじめまとめて開いておきたいようなときなど様々なパターンがあると思います。
しかし、開いたあとに未読のまま離席しなければならない場合や、何らか理由でそのタブセットを閉じなければならない場合、普通に閉じてしまってはあとから履歴などを探し回って個別に開き直さなくてはなりません。
また、これも同じPC上だけのことで、帰宅して自宅で同じタブセットをとなると、全部最初からやり直しになってしまいます。
こんな時、とりあえずすべてのタブを保存して、どこからでも簡単に復元することができれば便利ですね。
Firefoxにそんな機能を与えてくれるアドオンが「TabCloud」です。
「TabCloud」は、Firefoxで現在開いているすべてのタブセットを保存し、あとからクリック一つで復元したり、Google アカウントを使った同期機能により他のPCからもそれらを簡単に開くことができるようになるという便利なアドオンです。
アドオンをインストールすると、ツールバーに専用のボタン が追加されます。
いくつかのタブを開いた状態でこのボタンをクリックすると、ポップアップ内に現在のタブ一覧がファビコンで表示されるようになります。
始めて利用する際(またはGoogle アカウントからログアウトしている場合)は、まずここで[Click here to login]をクリックし、Google アカウントによるログインを行います。
以下の画面が表示されればログインは完了です。
ログイン後、タブ一覧右上の保存ボタンをクリックすれば、現在のタブセットを保存することができるようになります。
保存が完了すると、現在のタブセット右上に保存済みを示すチェックマークが付き、下段に保存日時が加わった保存済みのタブセットが表示されるようになります。
保存済みのセットは、日付部をダブルクリックすることで名称の変更が可能となっており、「+」ボタンをクリックすればそのセットを新規ウィンドウで一気に開くことができます。
不要になったセットは「−」ボタンで削除することができます。
同様の操作を繰り返すことで複数のタブセットを保存することができ、これらはFirefox(セッション)終了後もキープされるようになっています。
このように、Google アカウントを使ってオンラインに複数のタブセットを保存できることから、同アドオンさえインストールしておけば、違うPCのFirefoxや別プロファイルでも保存したタブセットをいつでも呼び出すことができます。
この拡張機能は当初Google Chrome版として数ヶ月前に公開され、人気拡張機能の一つとなっているものです。
今回Firefox版がリリースされたことにより、Firefoxで保存したセットをGoogle Chrome版のTabCloudで参照したり、その逆も可能となりました。
両ブラウザを併用されている方なら、ブラウザを意識することなくタブセットを有効活用することができると思います。
タブを保管するアドオンはXmarksをはじめ多数ありますし、Firefox 4.0に標準装備されるFirefox Syncでもタブの同期は可能ですが、TabCloudはタブの保存、同期を非常にわかりやすく実行することができるとう点や、複数のブラウザでも利用できるという面で人気となりそうですね。
大量のタブを開いておいて、読み切れなかった分は帰宅後に読むようにしたいとか、定期的に開く複数のサイトをどこでもすぐに開きたいというような方には、かなり便利なアドオンではないでしょうか。
ダウンロード:TabCloud for Firefox(Add-ons for Firefox)
ダウンロード:TabCloud for Google Chrome(Google Chrome 拡張機能)
<関連記事>
■異なるPCやブラウザ間で開いているタブの同期が可能になった「Xmarks 3.6.5」リリース。
■【Mozilla Labs】 Firefox間でパーソナルデータを同期できるアドオン「Firefox Sync」を正式リリース。(レビュー)
■Firefoxで開いているタブセットを保管していつでも呼び出すことができるアドオン「Tabby」
■開いているタブをセッション単位でブックマークのように保存・呼び出しできるFirefoxアドオン「Linkwad」